『オーデュボンの祈り』 伊坂幸太郎
主人公「伊藤」が目を覚ましたら、そこは知らない部屋でした。そこへ訪ねてきた「日比野」も全く知らない男でした。そして伊藤は、自分が不思議な島に来てしまったことを知ります。そして、この島のことなら何でも知っている、未来すらも知っているカカシ「優午」と出会うのです。
伊坂さんのデビュー作なので、最近の作品と比べれば、ちょっとまどろっこしいところもあるけれど、でも面白い作品ですねぇ。鎖国をしている島という設定もいいし。
この島って、なんだかパラレルワールドのような感じがします。そこには怪しい人が沢山出てくるのだけど、もの凄く悪い人は1人しか登場しないし。変な人ばかりだけど、なんだか懐かしい感じもするし。結末があるような、ないような、不思議なストーリーでした。
「優午」は最初の方にしか登場しないのに、みんなが「優午」の話ばかりしていましたね。きっと本当の主人公は「優午」なんでしょうね。みんな、またどこかで「優午」に会いたいんだろうなぁ。
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» オーデュボンの祈り 伊坂 幸太郎 [ほんとぼの]
オーデュボンの祈り伊坂 幸太郎
うーん。
面白かったっす。ヽ(^o^)丿
不思議な感じの話。
前から気になっていたんだけど
表紙カバーのイメージが「朗読者」みたいだったので
話が重たいのかなぁと
少し間を置いていたのだけども
ぜんぜん違った
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「ラッシュライフ」「重力ピエロ」「グラスホッパー」そして
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オーデュボンの祈りposted with 簡単リンクくん at 2005. 5.30伊坂 幸太郎新潮社 (2003.12)通常24時間以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る
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オーデュボンの祈り
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オーデュボンの祈り
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コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?
今更ながら、伊坂本デビュー。(遅っ)
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オーデュボンの祈り
伊藤は眼を痛めたことをきっかけに会社を辞め、プログラマーとしての仕事を失職する。
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何をされる....... [続きを読む]
ぼのぶさん☆こむぎさん☆
TBありがとうございます。
優午っていう存在は不思議ですね。
カカシでありながら、島のすべてを知っている。まるで長老のような存在で。
デビュー作でありながら、一番不思議な物語だなぁって思う作品ですね。
投稿: Roko | 2005年3月20日 (日) 00:14
ROKOさんコメントとTBありがとうございます。
優午。不思議です。
伊藤と島の警官のやりとりで、実は共同幻想じゃないのかというのが特に印象的でした。
伊坂作品は他に「チルドレン」「重力ピエロ」が好きです。
でも、これが実は一番好きかも。
投稿: こむぎ | 2005年3月20日 (日) 17:53
ざれこさん☆TBありがとうございます。
伊坂さんて、普通のようで普通じゃない、かといってありえないってわけじゃない、という不思議な世界を描くのが得意なんですよね。
わたしはどの作品を読んでも、必ず騙されちゃうところが大好きなんです。
投稿: Roko | 2005年3月24日 (木) 18:10
伊坂作品は、まずは最初に読んだのがこの「オーデュボンの祈り」でした。
なんだか、不思議・・・な世界観ですよね。
当ブログへ伊坂作品関連のトラバをたくさんいただきましてありがとうございましたm(__)m
投稿: ゆきち | 2005年6月11日 (土) 03:35
ゆきちさん☆こちらこそTBやコメントをたくさん頂きありがとうございます。m(__)m
他の作品とは違って、この作品では優午の存在が不思議な感じをかもし出してますよね。
新作を心待ちです。(^_^)b
投稿: Roko | 2005年6月11日 (土) 10:31
トラバ&コメントありがとうございました。
優午の存在感が良かったです。ほんと、何でこんな不思議な世界を思いつけるのでしょうか。笑
他の作品を読むのが楽しみです♪
投稿: つな | 2005年10月10日 (月) 19:58
つなさん☆コメント&トラバありがとうございます。
優午の存在感ってホントに不思議でした。
またどこかの作品に出てきてくれないかなぁなんて思っちゃいました。
投稿: Roko | 2005年10月10日 (月) 20:29
こんばんわ♪TB&コメントありがとうございました☆
伊坂さんの作品は2冊目ですが、こんなに楽しい本を読んだのは久々です♪
伊坂作品、全部読むぞ~と意気揚々です☆
げっ!TBが2つもっ???すみません・・・削除してください↓
また遊びに来ま~す☆
よろしくお願いします♪♪
投稿: hide | 2006年2月27日 (月) 23:11
hideさん☆これが2冊目ですか?
ということは、これから伊坂ワールドへ突入するってことだ!
いいなぁ、堪能してくださいね。
これからも、よろしくお願いします。m(__)m
投稿: Roko | 2006年2月27日 (月) 23:49
いまひとつ、わけのわからないところのある話ですが、そこがいい、と感じますね。こういう話は好きなんです。
投稿: ディック | 2006年11月20日 (月) 20:40
ディックさん☆こんばんは
プリズナーっぽい所が気になりましたね。
投稿: Roko | 2006年11月20日 (月) 23:29
こんばんは。
とってもシュールな物語でした。
「優午」、ありえないはずなのに
なんだか不思議と存在感がありました。
投稿: 藍色 | 2009年2月 7日 (土) 04:12
藍色さん☆おはようございます
そう、ありえないはずの「優午」が、ずしっと記憶に残りましたね。
投稿: Roko(藍色さんへ) | 2009年2月 7日 (土) 10:08