『ピンク・フロイド STORY & DISCOGRAPHY』 ジョーソン・リッチ
エクシードプレス
先日読んだ ブリティッシュ・ロックへの旅 でピンクフロイドのことがどうも気になってしまって、この本を読んでみました。
「The dark side of the moon(狂気)」は1973年3月に発表され、イギリスのチャートでは2位止まりだったけど、アメリカでは初のNo.1になりました。でも、凄いのはここから先、ビルボードのTop200に何と8年、724週連続チャート・インというとんでもない記録を作ったんです。
わたしはピンクフロイドに関しては、特別聞いたってことはなかったけれど、それでも「狂気 Darkside of the moon」は持ってるもの、超ロングセラーってことですよね。
「Piper at the gates of dawn」はアビーロード・スタジオで録音されたんだけど、その時に隣のスタジオで録音してたのがビートルズの「Sgt. Peppers lonely hearts club band」!ポールはピンク・フロイドのレコーディングを見学に行って、かなり気に入ったらしいんです。そのご縁(?)で「No more lonely night」(Yah! Broad Street)のギターはデイブ・ギルモアが弾いてます。
初代リーダーのシド・バレットがLSDのやりすぎで精神に異常をきたしてしまい、引退したあと、ロジャー・ウォータースがリーダーとなり、シドの替わりのギタリストとしてデイブ・ギルモアを連れてきたんですね。ギルモアも曲作りの才能がある人で、結局2人で曲を作るようになったわけです。このグループのメンバーは全員建築を専攻してたんですね。曲作りにも、ステージ作りにも、他のグループとは全く違うセンスが感じられるんです。大がかりなライトを使ったショーの構想も、かなり初期からあったようです。
ロジャー・ウォータースが抜け、デイブ・ギルモアがリーダーとなりました。ロジャーがいなけりゃピンクフロイドじゃないって言う人もいるけれど、それでもピンク・フロイドは存在し続けるのです。
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