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『知っているようで知らないものの数えかた』 小松睦子 ことば探偵団

知ってるようで知らないものの数えかた
小松 睦子 ことば探偵団
幻冬舎コミックス

 大抵のものは「1つ、2つ」「1個、2個」という数えかたで誤魔化せてしまいますが、どうせだったら正式な数えかたを知っていた方が、より大人であるってことにならないでしょうか?

 箪笥を一棹(さお)と数えることは知ってましたけど、語源は知りませんでした。昔、箪笥や長持を運ぶときに竹の棹を通して担いだからなんですって。羊羹(ようかん)、外郎(ういろう)、洲浜(すはま)のように棒状に作って切り分けるお菓子を「棹物菓子」といい、羊羹一棹というように数えるんですって。うーん、そんな風に数えたこと無いなぁ。

 お豆腐は一丁って数えますよね。「丁」は直角という意味を表すんですって。だから俎(まないた)、剃刀(かみそり)、書物の一枚などを「丁」と数えます。だからページ抜けのことを「落丁」っていうんですね。

 魚屋さんで、尾鰭(おびれ)が付いた状態で売っている魚は「一尾」ですが、それをおろしてしまうと、鮪の場合は「一冊(さく)」、鰹は「一節」(もちろん鰹節も一節)になります。お刺身は「一舟」、干物は「一枚」、目刺しやするめは「一連」、たらこは「一腹」、蛸・烏賊・鮑・蟹は「一杯」。ちゃんとした魚屋さんじゃないと、こう数えても分かってもらえなかったりして?

 尺貫法は廃止されても、間口が一間とか、日本酒一升、お米一俵なんて、いまだに使ってますよね。それは使い勝手が良い尺度だからなのだと思います。数えかたそれぞれの由縁を知るにつけ、こういうものを大事にしていかなければいけないなぁと思うのです。

 生きているときは「一人」、死んだら「一体」、遺骨は「一柱」、お墓は「一基」、自分の意志とは無関係に、数えかたはどんどん変わっていくんですね。

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ことば・コミュニケーション」カテゴリの記事

コメント

ウサギはねぇ~、1羽、2羽なんだよぉ~♪(って、誰でも知ってるよ) で、その訳は、ウサギを食べる為だったです(爆泣)
♪う~さ~ぎ~、美味しいぃ~~♪(すんすん)

usagi3さん☆
うさぎって、どんな味?

わしに食べられる訳無いじゃないですかぁ~~。
ヨーロッパでは結構な高級食材らしいです。
まんまの姿で丸焼きで出てくる事もあるらしい・・・(滝汗)
日本では江戸時代、四足の生き物の肉は食べられなかったんですが(仏教徒なモンで)鳥の類は食べたんだそうです。
で、ウサギは『鵜』と『鷺』で鳥の仲間だから(耳を翼に見立てた)食べていいんだって事にされたらしいです。(爆泣)

うんうん、すっかり読みふけっちゃいました。
なるほどねぇ〜、だから「落丁」なんだ!
へ?魚ってこんなに色々数え方あるの?
そうか、一人から一体、遺骨が一柱で墓は一基か…。
ホント、Rokoさんの読みやすい投稿のおかげで、すごく得した気分で幸せです。ありがとうございました。

usagi3さん☆
うーさぎ、うさぎ何見て跳ねる?
この「一羽」って言いはっちゃったのはいったい誰なんでしょうね。
お腹すいてたのかなぁ?

推進委員長さん☆
こちらこそ、喜んで頂けてうれしいです。
子供の頃に普通に使っていた言葉が最近無くなってきましたよね。
そういうのって残念だなぁって思うんです。
だからこそ、日本語にこだわっていこうかなって思います。

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