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『私は夢を見るのが上手』 宇野千代

私は夢を見るのが上手 (中公文庫)

宇野:私はいつでも面白い話としていうんですけど、現金を稼がないとボケるっていうの。
瀬戸内:ああ、なるほど。それはいい話。なるほど、そうかもしれません。
宇野:私は死ぬまでボケないと思っていますよ。(笑)(本文より抜粋)

 宇野先生っていろんな苦労をなさったのに、それをみんなクリアできてきたのは、いつも夢を見続けていたからなんですね。こんな着物を着たい、こんな家が欲しい、こんな小説を書きたい、こんな人とお付き合いしたいってね。

 まったく文章が書けなくなった時だって、そのうち書けるようになるだろうから、それまでは他の夢を追いかけていようって、楽天的な気持ちでいたことが良かったのでしょうね。

 夢が一つ叶えられたら、次の夢、そして次の夢、そうやって人間は前に進んで行くんですね。夢のない人生なんてつまらない。来年に向けて、新しい夢をどんどん増やそうと思います。

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