『私は夢を見るのが上手』 宇野千代
宇野:私はいつでも面白い話としていうんですけど、現金を稼がないとボケるっていうの。
瀬戸内:ああ、なるほど。それはいい話。なるほど、そうかもしれません。
宇野:私は死ぬまでボケないと思っていますよ。(笑)(本文より抜粋)
宇野先生っていろんな苦労をなさったのに、それをみんなクリアできてきたのは、いつも夢を見続けていたからなんですね。こんな着物を着たい、こんな家が欲しい、こんな小説を書きたい、こんな人とお付き合いしたいってね。
まったく文章が書けなくなった時だって、そのうち書けるようになるだろうから、それまでは他の夢を追いかけていようって、楽天的な気持ちでいたことが良かったのでしょうね。
夢が一つ叶えられたら、次の夢、そして次の夢、そうやって人間は前に進んで行くんですね。夢のない人生なんてつまらない。来年に向けて、新しい夢をどんどん増やそうと思います。
« 『両さんと歩く下町』 秋本治 | トップページ | 『間取りの手帖』 佐藤和歌子 »
「伝記・日記・ノンフィクション」カテゴリの記事
- 『自由を手にした女たちの生き方図鑑 振り回される人生を手放した21人のストーリー』 Rashisa出版 編(2022.06.29)
- 『パラリンピックは世界をかえる ルートヴィヒ・グットマンの物語』 ローリー・アレクサンダー(2022.04.29)
- 『魂の退社』 稲垣えみ子(2022.02.27)
- 『ペテン師と天才 佐村河内事件の全貌』 神山典士(2021.12.30)
- 『日本語とにらめっこ』 モハメド・オマル・アブディン(2021.12.24)
コメント