『知っているつもりで知らない世界地図』 インターナショナル・ワークス
世界にはイギリス、フランスなどの大国と関係を持つ、さまざまな政治的地位を有する比独立地域が現在も数多く存在する。歴史的に見れば、これらすべての地域が大国による統治を受けたという共通点を持っている。
国連からの「非自治化地域」(いわゆる属領)と定義されるジブラルタルや、一定の自治を認められたグリーンランドに代表される「自治領」など、自治の程度によりその形態は多種多様である。(本文より抜粋)
ジョン・レノンがハネムーンでいったジブラルタルって、スペインの中にあるけどイギリス領だったんですね。いまごろ納得しちゃいました。当時は「何でジブラルタル?」って思ってたんです。
わたしが学生の頃に習った「地理」は、今ではすっかり役に立たないものになってしまいました。ベルリンの壁は消え、ロシアは崩壊し、香港は中国に戻り、ユーゴスラビアはいくつもの国に分かれました。そういえば、わたしが小学生の頃は沖縄や小笠原諸島はアメリカ領だったんです。世界地図は刻々と変わっていくんです。
日付変更線とか、時差っていうのも国によって扱いが違うんですね。例えばアメリカの場合は国土が広いので国内に時差がありますよね。ところが、中国には時差がないんだそうです。北京での時間が中国のすべての地域で使われているんですって!その方が「時差を考えないで住むので便利だ」という理由でそうなってるんだそうです。
韓国の地名って釜山(プサン)とか全州(テョンジュ)というように、普通は漢字ですよね。でもソウルだけはカタカナですよね。変だと思いませんでしたか?ソウルは「首都」という意味の言葉なのでハングル表記のみで漢字がないんですって。中国では、そのような表示方法がないので、昔の地名「漢城」を使っているんですって。
世界は広いですから知らないことが沢山あります。日本国内だって同じです。知らないために発生する誤解や、もめ事って沢山ありますよね。平和な世界を作るには、まず、お互いを、世界を知ることから始めなければって思います。
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