『両さんと歩く下町』 秋本治
扉絵のために風景を撮りに行くと、下町の懐かしい景色がどんどん東京から消えていくことに気が付いたんです。これは消える前に描いて残しておかなければ・・・という気持ちもそこから生まれて、さらに加速したような感じで下町を描くようになりました。(本文より抜粋)
ご存じ「こち亀」の両さんが、下町のいろんなところを紹介してくれます。下町にはいろんな名所があるけれど、そういったところだけでなく、普通の家並みがまたいいんです。
ローセキで道に絵を描く子、ベーゴマをする子、土手に腰掛けて釣りをする人、そんな普通の生活が見事に描かれています。そして、両さんってどこにいてもサマになるんだなぁ。
銭湯とか、都電とか、無くなりそうで無くならないものもあれば、蒸気機関車や、上野動物園のおさる電車のように無くなってしまったものもたくさんあります。記憶に残すことももちろんだけど、こうやって絵や写真で残すことも大事なんだなぁと、改めて思うのです。
新書で、これだけ絵を中心にした本って初めてじゃないですか?お値段も手頃でとてもいい企画だと思います。とはいえ、せっかくの素晴らしい絵なので、原画展をどこかでやってもらえないでしょうか?
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『こち亀』好きですねぇ~。
その昔中川君のフアンだった事があります♪
金持ちで性格良くてセンス良くて頭良くて金持ちで・・・。 やっぱ金持ち!!(爆)
とか言いながら、両さんって割りと理想に近いです。
こんな人とケンカしながら暮らすってのもよいなぁ~。
多分食いはぐれはしないと思うデス。結構責任感強いから。
それで十分☆ ある意味高い理想かも知れないですな。
投稿: usagi3 | 2004年12月26日 (日) 23:03
両さんって、見た目はゴツイけど、心は純真な少年のままなんですよね。
いまどき、こんな可愛い人はいないんじゃないかな?
本当にこんなおまわりさんが近所にいたら、いいなぁ。でも、うるさいかも?
投稿: Roko | 2004年12月27日 (月) 21:03