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『クライマーズ・ハイ 』 横山秀夫

クライマーズ・ハイ
クライマーズ・ハイ
posted with amazlet on 04.12.01
横山 秀夫
文藝春秋

 昭和60年8月12日、日本中の人達が、何が起きたのか分からずにいた。あの日、ニュースで日航ジャンボ機123便が行方不明になったと聞いたとき、何だか嫌な感じがしたことを覚えています。航空機が絡む事件はいつも、ハイジャックにせよ、墜落事件にせよ、それまでに経験したことがないような展開をしていたからだったのかもしれません。

 ああ、あの記事はこういう風に取材されたのか。あの日までは無名だった御巣鷹山へ入っていくには、山を切り開いて道を作ることから始まったのか。などと、この本はフィクションなのに、ドキュメンタリーを読んでいるような気持ちになってしまいました。

 携帯のなかったあの頃、新聞記者の人達が山の上で取材活動をし、編集部へ連絡を取るのがどんなに大変だったのか、想像を絶する苦労があったのがよく分かりました。

 結果が分かっている話なのに、どんどん先を読みたくなる、不思議な魅力のある作品ですね。

 わたしの友人の妹さんが、当時旅行代理店の窓口業務をしていました。事故の数日前にキャンセル待ちのお客様に、「チケットが手に入って良かったですね」と笑顔で送り出したのに、そのチケットが123便だったのだそうです。

 その後数日はショックで食事もできなかったほど、落ち込んでしまったそうです。
 運命って不思議なものですよね。
 あのチケットをキャンセルした人はどんな気持ちでいるのでしょうか?

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日本の作家 やらわ行」カテゴリの記事

コメント

Rokoさんこんにちは。りょーちと申します。Blogへのコメントありがとうございました。

>結果が分かっている話なのに、どんどん先を読みたくなる、不思議な魅力のある作品です。

そーですよねー。

完全なドキュメンタリーではないのですが、日航機墜落事故を機軸に進められるストーリーには当時はこんなことやってたなーと思い出しながら読ませていただきました。

また時間を置いて読みたい一作でした。

ではでは。

こんばんは。
お久しぶりです。
移転されていたのですね!今はなかなか本を読むことができませんので、みなさんの書評を読むのが楽しみです。
またお邪魔させていただきますね。地道にブログは更新しておりますので、関連記事はTBなどいただけたら、本選びの参考にさせていただきますので。ではでは、また。

よしさん☆コメント&トラバありがとうございます
同じ本を読んでも、感想ってみんな違うんですよね。
普段自分が手に取らないような本でも、誰かの書評を頼りに読んでみたり。
ネットのおかげで読書の幅が広がるって、本当に楽しいことです。

Rokoさん
TBいただいてて、お返事が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。

新聞記者だった横山さんだからこそ書ける、リアリティでしたね。
当時のことを思い出しながら読みました。

EKKOさん☆こんばんは
あの事故は本当に衝撃的でした!
最初はどこに墜落したのかさえ分からなかった飛行機の、行方を取材する人たちの苦労がしのばれました。

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