『脳が若返る30の方法』 米山公啓
好きなものを続けていれば、脳自体がそれに合った方向に進歩し、それを学ぶための環境が脳の中に整えられていきます。だからこそ、努力していても辛いとか、いやなものだと思わなくなってしまうのです。
自分の脳に最もあったものを見つけ、深く勉強することが、無理のない自分の脳の使い方であり、最大に能力を引き出すコツなのです。(本文より抜粋)
子供の頃に言われた「嫌いな勉強もちゃんとしなさい!」っていう言葉は、実は脳にとっては辛いことのようですね。「食わず嫌いせずに、一度は試してみなさい」っていう程度ならいいけれど、嫌いなことを無理強いしても所詮ダメってことなんですねぇ。
子供の頃に自転車に乗れていれば、何十年乗っていなくても大抵は乗れてしまいます。こういうのを「手続き記憶」と言って一番忘れにくい記憶なんですって。実体験が伴った記憶というのは忘れにくいのだそうです。だから「自転車に乗れる」とか「泳げる」というようなことは一生忘れないんですね。
もう一つ忘れにくいのが「エピソード記憶」なんですって。これも行動が伴った記憶なんですけど、「小学生の時の運動会で食べたおにぎりがおいしかった」とか、「初めて自分のお金で買ったレコードのこと」なんてのは、何十年たっても忘れてないでしょ?それと、嬉しかったとか、悲しかったとか、感情が伴う記憶っていうのも忘れにくいんですって。「雷が近くの木に落ちた」とか「大好きなチームが優勝した」っていうのも覚えてるでしょ?
最近物忘れが多くてって思ってるってことは、頭でばっかりものを考えてるってことなんですね、きっと。行動や感情が伴わない記憶ばっかりだから忘れちゃうんじゃないかな?
いつもと違う道を歩いていたら、きれいな夕焼けが見えて見とれてしまったとか、久し振りに会った友達とおしゃべりをして楽しかったとか、ちょっとした心の動きが脳にとっては「すばらしい栄養」になるんですよ!じっとしていたら、なんにも始まらないってことですね!
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