『陽気なギャングが地球を回す』 伊坂幸太郎
4人組の銀行強盗団が、せっかく強盗でゲットした4000万円を別の強盗に取られちゃうっってところから話が始まります。強盗が強盗されるなんてマヌケな話なんだけど、もちろん取られっぱなしじゃ気が済みませんからね、当然反撃に出ていくんです。
各章の始めに辞書の内容をイメージした記述が出てきます。最初の方は普通なんですけど、話が進むにつれ、面白い記述が増えてきます。ストーリーとシンクロしていて、この部分を読むだけでもかなりニヤニヤしてしまいます。
たいくつ【退屈】①いや気がさすこと。だれること。②圧倒されること。へこたれること。③ひまで倦みあくこと。④映画、小説においては、内包する文学性の度合いに比例する、と誤解されることが多い。
やくそく【約束】①くくりたばねること。②ある物事について将来にわたって取り決めること。契約。約定。③信頼の置けない相手に対しては特に行うこと。(本文より抜粋)
強盗団のリーダー成瀬は、とにかくよくしゃべる男で、面白いことも言うけれど「過ぎたるは及ばざるが如し」なことが多々あるヤツなんです。無駄なことを言っているようで的を射ていたり、まともなことを言っているようでも誰もに聞いてもらえなかったり、でもコイツなしには話が始まらないんです。
伊坂作品には必ずこういう登場人物が出て来るんだけど、その中でも成瀬はなかなか個性的で、またどっかに出てこないかななんて思わせてくれるヤツなんだなぁ!
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こんにちは。りょーちと申します。
「陽気なギャングが地球を回す」はなかなかよかったですよねー。
私も成瀬のキャラは大好きです!
この4人組みのその後の活躍などを伊坂さんに是非是非書いていただきたいですよねー。
ではでは。
投稿: りょーち | 2005年2月16日 (水) 10:45
りょーちさん☆コメントありがとうございます。
わたしも「説教泥棒」ってことばがぴったりな成瀬を大好きです。
伊坂作品には空き巣とか、恐喝とか、それぞれの専門家が登場するんですけど、みんな「こだわり」を持ってますよね。
みんな仙台に住んでるんだから、どこかですれ違ってるのかも?なんて想像してニヤニヤしてます。
投稿: Roko | 2005年2月16日 (水) 17:28
TBありがとうございます。でもまたもや文字バケ・・・。何故なんでしょう?
よく考えたらこの作品、まともなキャラクターが一人もいない。曲者ばかりなのにさらっと読ませるのが上手いですねぇ。
この作品の舞台は違いますが、彼の描く仙台って、キングのキャッスルロックみたいな架空の街のような感じがしてしかたがありません。
投稿: kingdow | 2005年4月 5日 (火) 22:45
kingdowさん☆コメントありがとうございます。
どうも、ExciteにTBすると文字化けするらしいということが判明しました。どーも、スイマセン。m(__)m
仙台って伊坂作品には良く出てきますね。
現代の話をしているはずなのに、10年くらい前の街のような、タイムスリップ感を感じます。
確かに、キャッスルロックのような架空の街として仙台を描いているのかもしれませんね。
投稿: Roko | 2005年4月 7日 (木) 06:11
こんにちは!
メッセージ&TBありがとうございました。
一見、『広辞苑』からそのまま引用したのかな…?に見えるところがミソですね(笑)
でも辞書にそのまま書いてある内容よりも「そうだよなあ!」と納得しちゃう部分が多いんです!?
映画の公開はまだちょっと先だけど、期待してます!
投稿: 柊 | 2005年8月 4日 (木) 08:11
柊さん☆そうですよね。
広辞苑チックなんだけど、もっと毒がある感じで、梢さんが書いてらっしゃる要に、「悪魔の辞典」みたいなものを書いてもらいたいなぁなんて思っちゃいました。
投稿: Roko | 2005年8月 4日 (木) 08:26
辞書のような記述、おもしろいですよね。Rokoさんがおっしゃる通り最初は普通だったから、ただ辞書からの抜粋なのかとも思ってたのですが、さすが伊坂さん!
成瀬さんには是非又会いたい!
TBさせていただきました。
投稿: なな | 2005年9月20日 (火) 19:45
ななさん☆コメント&トラバありがとうございます。
ホント、伊坂さんの作品っていろんな仕掛けが入ってるから、1回読んだだけじゃ分からないことがあるのよね。
またこの4人で強盗やってくれないかなぁ。
投稿: Roko | 2005年9月20日 (火) 22:47
こんにちは♪
伊坂さんらしい作品だと思いました。
映画のほうもとても気になっています(^^;
TBとコメント、ありがとうございました。
投稿: ゆこりん | 2006年5月24日 (水) 15:53
ゆこりんさん☆コメント&トラバありがとうございます。
たたみかけてくるような、ギャグとウンチクと説教が伊坂さんの魅力だなぁって思ってます。
続編も読まなくっちゃ!
投稿: Roko | 2006年5月24日 (水) 16:40
TBありがとうございます。成瀬はいいキャラですよね。彼の裏話をもっと読みたい!続編も早く読みたいです!!
投稿: ERI | 2006年5月26日 (金) 23:51
ERIさん☆コメント&トラバありがとうございます。
成瀬カンバック!ですね。
投稿: Roko | 2006年5月27日 (土) 10:19
辞書の内容みたいな記述、笑えましたね。
一見普通で、危うく読み過ごしそうになりました。
こんなとこにも伊坂さんのサービス精神がよく表れてますね。
映画も続編も楽しみです。
投稿: 藍色 | 2006年9月17日 (日) 01:25
藍色さん☆トラバ&コメントありがとうございます
そうなんですよ!
辞書の所がわたしのお気に入りです。(#^.^#)
投稿: Roko | 2006年9月17日 (日) 10:04
Rokoさん こんばんは。
オシャレなセリフ。魅力的なキャラ。
予測不能の展開で、かなり楽しめました。
リンクもうまいですよね。
各章の始めの辞書の内容をイメージした記述笑えますよね~。
伊坂は未読作品が多いので、今後も楽しみです。
投稿: naru | 2008年3月16日 (日) 19:51
naruさん☆こんばんは
未読作品が多いってことは、これから楽しみがいっぱいあるってことですね。うらやましい~
伊坂さんの世界って、本当に楽しいですよ!
投稿: Roko | 2008年3月16日 (日) 20:17
楽しい話だったので、続けて『日常と襲撃』のほうも読む予定です。
昨日の某新聞の夕刊によりますと、仙台市は映画『ゴールデンスランバー』のロケにかなりの協力姿勢だとか…。そうですよね、ほとんど仙台が舞台で、よい宣伝になっているはずですし…、そのくらいやらなくては。
投稿: ディック | 2009年9月29日 (火) 20:14
ディックさん☆こんばんは
爽快なストーリー展開でしたね。(*^_^*)
そうですか、仙台が協力してくれれればゴールデンスランバー期待出来ちゃうなぁ!
でも音楽はどうするんでしょう?
そのまま使ってくれるかなぁ?
投稿: Roko(ディックさんへ) | 2009年9月29日 (火) 20:58