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『蹴りたい背中』 綿矢りさ

蹴りたい背中 (河出文庫)
綿矢 りさ
河出書房新社

 芥川賞受賞で話題となったこの本をようやく読んでみたんだけど、ものすごく面白い内容というわけではないなぁ。「蛇にピアス」とは対照的な、普通の高校生の話って感じなのね。大人が昔を振り返って「あの頃はこんなだったなぁ!」てな感情を持って書く文章とも違うし、「わたしは、こんなことを言いたいんだ!」って感じでもない。

 「めんど~くさ~」「だり~」っていうのが口癖の高校生の日常って、こんななのかな?って感想だな。自分のアイドルをひたすらに追っかけてる「にな川」くんは、まだマシな方なのかな?主人公の「ハツ」って、一見まともだけど人間関係に悩んでいて、「にな川」くんのマイペースさがうらやましいのかな?

 こういう作品を読んで、同世代の子はどう思うんだろう?そもそも本なんか読まないから、そういう想定自体が無理なのかな?「ウチの子って、何考えてんだか分からない?」っていう親の世代が読んだ方がいいのかも?でも、読んだら益々分からなくなるかもね。

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コメント

「この世代の空気をつかんで、うまく表現できている」と芥川賞選者が認めたということがこの本の価値?
(理屈っぽすぎるかな)

わたしが初めて芥川賞って名前に興味を持ったのは「限りなく透明に近いブルー」だったんですけど、あれを読んだときはもの凄いショックを受けたんですよ。ちょっと憧れもあったのかな?
「蹴りたい背中」も「蛇にピアス」も話題度は高かったけど、ショックはないなぁ。
今時の子の雰囲気が、つまらないと感じさせてしまうのかも?

知らない世界なのに、自分がリアルだと思えるような想像の世界に人を連れて行けるだけのパワーがありましたね、あの小説は。

Rokoさん、こんばんは。年少組のIKEです(笑)
若者がわからないのは、いつの時代も同じだと思います。
でも、若者はいつも思ってますよ。大人は分かってくれないって。
ですが、私が怖いなと思ってるのは、周りから《カッコいい大人》が減ってること。
周りから《本を読む大人》が減ってること。
子どもの教育は熱心ですが、大人は、自分で気づかないといけないですよね。
気づける頭をもった大人が、どんどん減ってますよ。
IKE■

IKEさん☆コメントありがとうございます。
最近の親って(わたしの同世代だけど)、親であるよりも友達でいたいって思っちゃってるんじゃないかな?
それが間違えのような気がするのよ。
親ってのは、大人ってのは、高い壁であるべきなのよね。
IKEさんのおっしゃるとおり、目標としたくなるような大人が少なくなりましたねぇ。(-_-;)
子供の教育より、大人の教育の方がよっぽど必要ですよね。
わたしもしっかり勉強しなくっちゃ!

書いてから、ちょっとしまったなと思いましたが、さすがRokoさんはたくさん本を読んでいらっしゃるカッコいい大人ですね(^^) きちんと答えてくださってうれしいです。
私の親は、一見友達のように見えて、大切なことになると、しっかりと「あたま使え」と叱ってくれます。叱り方がうまいです。
だから同世代の中では珍しく(と書くのがちょっと残念)、親を尊敬し、最初に越える山だと思ってます。

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