『マイ・ストーリー』 山本容子
この本は、版画家山本容子さんの自叙伝です。
わたしが山本さんの姿からイメージしていた物とは全く違う人生で、彼女の育った環境、それ自体がとても面白いストーリーでした。
山本さんは、ものすごくアクティブな人なんですね。それは子供の頃からずっと一貫していて、どちらかといえば「あまのじゃく」なんだけど、「彼女がやることだからショーガナイ!」って感じで、本当はゴリ押しなことだって、普通に思わせてしまうところがすごいんだなぁ。
お金が無くたって、家が狭くったって、そんなことはどうにでもなること。好きな人と一緒にいられれば、人に何といわれようと構わない。そういうピュアな気持ちが作品にもにじみ出るんでしょうか?
女性が仕事を持って、自分らしく生きていくって、こういうことなんだなと、しみじみ思わされる本でした。
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