『私が語りはじめた彼は』 三浦しをん
一人の男を何人もの女が奪い合う。そして周りの人間もそれに巻き込まれていく。罠をかけたり、中傷の手紙を書いたり、そんなにしてまで取り合うほどの男かと思うけど、勝負はなかなかつかない。
勝手なことばかりみんな言うけれど、読み進むにつれ、それぞれの言い分が妙におかしいような気がしてくる。人間の本性ってこういうものなのかなぁ?
ドロドロした気持ちを持った人が一人いると、その周りの人間も段々とドロドロしてくるのは何故なんだろう?そんなドロドロした生活なんか止めなよって言ったり、そういう人から離れていったりする選択肢を何故選べないんだろう?
実はそのドロドロを好きな人ってけっこう多いんじゃないかな?だからドロドロした人に無意識に近寄っていってしまうんじゃないかな?スッキリさわやかな生活に憧れはあっても、実際に選択するのはドロドロ、ネチネチ。世の中には、そんな人があふれている。
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