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『東京するめクラブ 地球のはぐれ方』 村上春樹、吉本由美、都築響一

東京するめクラブ 地球のはぐれ方
村上 春樹 吉本 由美 都築 響一
文藝春秋

 この3人、元々が旅の達人なんですけど、普通の人がするような旅では飽き足らなくなって、かなりディープな旅を求めていろんな所へ行きました。名古屋、熱海、ハワイ、江の島、サハリン、清里、それぞれの場所で面白いものを探してきます。

 名古屋の食べ物が個性的だってことは、この頃かなり話題になってきましたけど、この3人はいち早く食いついています。味噌煮込みうどん、味噌カツ、あんかけスパゲッティ、エビフライにドミグラスソースをかけるなんて、名古屋の人にしかできません。こういうアイディアはどこから湧いてくるのか?名古屋の地域性なのか?なんて話で盛り上がっています。

 それと対照的なのが「熱海」です。話題は終始「何故こんなにさびれてしまったのか?」なんです。すぐ近くの「箱根」はちゃんと時流に乗って人気を保っているのに、どうしてこんなになっちゃったのか?自分たちに町興しの企画をやらせてくれたら面白いのにねなんて言ってるんですけど、箱根の皆さん試してみてはいかが?

 サハリンの旅が一番興味深いですねぇ。他の所と違って情報も少ないし、何がどうなっているやら想像も付かないところが、逆に魅力的だなぁ!日本の中古車がかなり沢山輸出されていて、車は右側通行なのに右ハンドルの方が多いなんて想像も付きません。普通の乗用車だけでなく、佐川急便のマークが付いたままのトラックが走っていたりするなんて、ちょっと見てみたい気がします。

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