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『働くということ』 日本経済新聞社編

 学校を卒業して、進学しないのなら「働く」ということは、当たり前のことだと大抵の人は思っていた。「家事手伝い」という人もたまにはいたけど、よっぽどの理由がなければ、家業を手伝うか、会社に勤めるかするのが普通だと思って暮らしてきた。

 ところが、最近はそう考えない人が増えてきたらしい。「フリーター」という種類の人間が増え、どうなっていくのかと思っていたら、更に進化(?)した「ニート」が登場してきた。「フリーターはまだマシ」と言われるようになってしまった今の日本、働くということはなんなんだろう?と、もう一度考え直さなければいけない時期が来たのだろうか?

 「完全失業率」が発表されるたびに、そんなにヒドイ数字ではないとか、前年より良くなっているなんてコメントが発表されるけれど、そんなことを信じている人がどれだけいるのだろうか?

 自分の身近でリストラが起こったり、取引先がつぶれるとなんてのはまだ序の口、自分の勤める会社がどこかに吸収されたり、予想もしなかった人事異動があったり、気が付いたら肩をたたかれていたり、「勤め上げる」という前提で成り立っていた日本の会社社会は崩壊している。

 そんな社会を目の当たりにした子供たちが、働くということに夢や期待を持てないのも分かるような気がする。好きなことが見つかるまで働かなくてもいいよなんて、甘っちょろく育ててしまった親の責任も重い。「今どきの若者は」っていうセリフは丸で的はずれで、実は「今どきの大人は」ってことをキチンと突っ込んでいかなければ、現状は良くなるはずがない。

 働くということが、いかに素晴らしいことであるのか、いかに大事なことであるのかを、次の世代に伝えていくのが大人の仕事だ。そして「長時間働けばエライ」とか「上司の指示を待っていればいい」なんていう間違った伝統を捨てるには、今はいい時期なんだと思う。本当の意味での効率化とか、ワークシェアリングってことを、今だからこそ真剣に考えて、世の中を正しい方向へ変えて行かなくっちゃ!って1人でも多くの人に気が付いて欲しい。

 「忙しい」という言葉を、いまだにほめ言葉だと間違えている人が多すぎる。それって違うでしょと言いたくなる。忙しくしているのは、自分の要領が悪いだけなんでしょ!「忙しい」という字は「心を亡くす」と書くんですよ。心が入っていないから、つまらない仕事になっちゃうんですよ!ってね。

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コメント

私は我慢が伴うことだと思っています。好きなことを仕事にして、それでお金を稼げば、我慢をしなくてすむか・・というとそうでもなさそうだし。

かといって、気が進まないことを仕事にしても・・と思っている方が多いかもしれませんが。

とにかく自分が働いてお金をもらうというシステムのなかに身をおいてみるということが大切なのではないでしょうか?

やってみる前にいろいろ考えすぎているような気がします。

考える前にとにかく仕事してみろ、というのは横暴なことなのでしょうか?

最近ちょっとそんなことを考えています。

どんなことも、やってみないことには分からないんですよね。

妙に頭でっかちになってしまって、やってみる前に諦めちゃってる人が多いのかなぁ?

いつも、Step by Step, One by One って気持ちでいたいなぁって思います。

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