『アマゾンの秘密』 松本晃一
カスタマーレビューが日本のサイトでもポピュラーになり始めた頃、カスタマーサービス宛てに、ひとりの著者からレビューの削除依頼が頻繁に届いた。(本文より抜粋)
カスタマーレビューが付いているかどうかで、そのページにアクセスした人の商品購入率が大きく変わるって、もの凄いことですよね。日本サイトができた頃、アマゾンはこの価値を約1万円と評価していたんだそうです。
レビューがあるところにはレビューが集まり、アメリカのサイトでは人気のある1冊の本に1000以上のレビューが付いたこともあったとか。アマゾンは本を手軽に手に入れるということだけでなく、レビューを書く楽しさも、わたし達に与えてくれたのかもしれません。
アマゾンの画面が、コンピュータプログラムの固まりであるってことを、これまで特に意識したことはなかったけれど、いろんな苦労があったみたいですね。この本にはそのあたりの説明が色々と書かれています。
細かいことはよく分からないけど、ワンクリックやショッピングカートのアイデアは、とっても斬新でなおかつ便利なシステムですよね。その後のショッピングサイトは、ここの影響を多かれ少なかれ受けているはずです。
近所の本屋さんには欲しい本がない。大きな本屋さんへ行けばきっとあるのだろうけど、そこまでするヒマがない。わざわざ遠くの本屋さんまで行って、そこでも見つからなかったら困る。
そんな人達にとってWEB上の本屋さんってもの凄く便利なんですよね。わたしもよく利用してます。重い本を家まで届けてくれるってことも便利だし、コンビニで受け取ることができるサービスも、贈り物用のサービスもこれまでの本屋さんにはないものでした。
でもね、やっぱり本屋さんで本を買いたいと思うんです。本屋さんでの本との出会いっていいものですからね。でも、町の本屋さんって最近はベストセラーしか並べてないようなところばっかりで、魅力が無いんですよね。
このままだと、大型の本屋さんと、WEBの本屋さん、そしてブックオフのような古本屋さんしかなくなっちゃうんじゃないかな?それじゃ余りにも悲しいですよね。
お店の特色がある、個性的な本屋さんがもっとあってもいいんじゃないかしらって思う今日この頃なんです。
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