『喫茶遺産』 沼田元気編
古いものやなつかしいものによってカタルシスをおぼえ、「未来的郷愁」を呼びさまし、ひいては誰かに伝えるべく「未来遺産」となるのだ。(本文より抜粋)
今はカフェがはやりだけど、昔は「○○喫茶」っていうのがたくさんあったの。「名曲喫茶」「うたごえ喫茶」「美人喫茶」「純喫茶」、いろいろあったなぁ。「喫茶店」というのは大人のものだったから、中学生や高校生が行くと不良だって言われたあの頃。
この写真集では、そんな時代の喫茶店がこれでもかってほど登場します。写真を見てまずビックリするのは、調度品が妙に豪華なこと。そして東郷西児の絵やモチーフを飾っている店が多いのにも驚く。そういえば、昔は東郷の美しい女性像がいろんな所に飾ってあったななんてことを思い出した。
その時代からずっと姿を変えずに営業している喫茶店って、今は余りなくなっちゃったけれど、時折見かけるとうれしくなっちゃうんだなぁ。神保町の「ラドリオ」とか「さぼうる」「エリカ」こういうお店に入るとタイムスリップしちゃうんだよね。
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