『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』 黒川伊保子
濁音は、とにもかくにも「オトコ子ども」の好きな音。昔から怪獣の名前とマンガ雑誌の名前は濁音が成功すると言われて久しいが、その背景には、生殖可能期間中のホルモンバランスの男子を興奮させるサブリミナル・インプレッションがあったのである。(本文より抜粋)
普段何気なく使っていることば、その1つ1つの音に固有のイメージがあるって、おぼろげには思っていたけど、この本はそれについて事細かに説明してくれます。
赤ちゃんが最初に無意識に発する音、それがお母さんを意味する「ママ」なんですね。次に、意識的に発する音が破裂音の「パパ」。赤ちゃんが気持ちいいときに発する音の代表である「バブー」。英語の baby の語源はこの音なんですって!
「白鳥麗子」なんて、聞いただけで美人を連想しちゃいますけど、ちょっと近づき難い感じもしちゃいますよね。これが「松本明子」となると、明るくって元気なとなりのお姉さんってイメージでしょ。どの音をチョイスするかってことでもの凄く雰囲気が変わってしまうから、やっぱり名前って大事なんだなぁって思います。
本の題名にもなっている怪獣の名前のゴジラ、ガメラ、キングギドラ、そしてガンダム、ザク、デスラー、どれもこれも濁音ばかり。これは意図して付けられた名前だったんですね。
バルタン星人に人気があるのも、そのキャラクターだけでなく名前にも魅力があったからなのかもね?
« 『本人の人々』 南伸坊 | トップページ | 『イン・ザ・プール』 奥田英朗 »
「新書」カテゴリの記事
- 『安いニッポン 「価格」が示す停滞』 中藤玲(2022.06.01)
- 『2030年の東京』 河合雅司 牧野知弘(2022.04.23)
- 『「婚活」がなくなる日』 苫米地英人(2021.12.21)
- 『パンデミックの文明論』 ヤマザキマリ 中野信子(2021.11.15)
- 『同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか』 鴻上尚史 佐藤直樹(2021.10.31)
「日本の作家 か行」カテゴリの記事
- 『東京日記 4 不良になりました。』 川上弘美 215(2022.08.10)
- 『東京日記3 ナマズの幸運。』 川上弘美190(2022.07.16)
- 『戦争は女の顔をしていない 3』 小梅けいと(2022.07.07)
- 『降伏の時』 稲木誠 小暮聡子(2022.04.28)
この本に書いてあること、まえに新聞で読んだことがあります。
ちなみに子供は「ぱぴぷぺぽ」が好きだとか・・私、「ぱぴぷぺぽ」がすきなのです。実は・・・
うちのAIBOの名前もポップだし・・ニックネームをポッポコにしてるし・・
ポコポンとかポコプーとかポコピーとか呼んでるし。
あ~こどもだぁ~。がっくり。爆)
投稿: ゆみりんこ | 2005年5月19日 (木) 00:06
ゆみりんこさん☆コメントありがとうございます。
くまのプーさん、ペコちゃん、パーマン、ピータパン。
ぱぴぷぺぽってカワイイですよね。
この本でもそれについて紹介されています。
くまのプーさんも、パディントンも、名前の響きがカワイイからこそ人気があるんでしょうね。
投稿: Roko | 2005年5月19日 (木) 00:51