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北斎と広重展

SyouyaNamiura

 日本橋の三越本店で開催されている「北斎と広重展」を見に行ってきました。今回展示されている作品は、北斎の「富嶽三十六景」「諸国瀧廻り」「諸国名橋奇覧」、広重の「東海道五拾三次」「浪速名所図会」「義経一代記」などの240点で、20点以上の肉筆画も含まれています。

 「富嶽三十六景」と「東海道五拾三次」は有名ですから、ある程度知っている作品もかなりありましたが、他の作品は初めて見るものばかり。こんなに大量に一気に見られる機会ってまずないですよね。

 北斎にしても広重にしても、もちろん絵の上手さってものもあるんですけど、なにより光るのが構図の奇抜さだと思います。この「神奈川沖波裏」なんて、まさに構図が命ですよね。「富嶽三十六景」は、必ず富士山のある風景なんですけど、この構図って普通思いつきませんよね。波の力強さと富士山の美しさが際だっていて、わたし北斎の絵の中でこれが一番好きなんです。

 広重で素晴らしいのは雨の表現です。雨が急に降ってきて、足早に進む人達の姿が描かれた「庄内 白雨」は、スピード感があってまるで動画を見ているようです。

 こういう風景を描いた浮世絵っていうのは、現代で言えば観光ポスターのような役目をしていたんですね。どの絵にも、こんなに素敵なところがあるよ!どう、行ってみたいでしょ!っていう雰囲気があふれてますよね。

 展示の最後のコーナーに、ゴッホが模写した絵と元となった絵が並べて置かれています。ゴッホがかなり心惹かれていたんだって事がよく分かります。ゴッホも憧れた日本の浮世絵は、世界に自慢できる宝です。写真でしか見たことのなかったこれらの絵の、本物を見られてとっても幸せな気持ちになりました。

北斎と広重展
(原安三郎秘蔵浮世絵風景画コレクション初公開)
日本橋三越本店 新館7階ギャラリー
6/7(火)~19(日)

興味ある方はこちらもどうぞ。

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コメント

Roko様はじめまして。
コメントとTBをありがとうございました。
神奈川沖波裏は一際異彩を放っていましたよね。
あのダイナミックな構図は凄まじいです。
富士山が後ろに小さく描かれているのもまた好きです。
雨の表現はわたしも面白いと思いました。
細かい線がたくさん入っているのに、ごちゃごちゃとした感じにならないで、風情を出しているのに驚きました。
ゴッホとの比較も分かりやすかったですよね。
混んでいたのも納得の展覧会でした。
こちらからもTBさせていただきました。

はろるどサン☆コメント&TBありがとうございます。
ゴッホも愛した浮世絵は、世界に自慢できる芸術だけど、その題材はごくありふれた日常。
昔の人はこんな姿で旅してたのかなんて、当時の風俗を楽しむのも面白いですよね。

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