『手話あいうえお』 丸山浩路
丸山さんって、手話通訳っていう地味なイメージの方じゃないんです。モミアゲといい、お顔立ちといい、一度見たら忘れられない方なんです。ぜひ見てみたいという方は、NHK教育TVの「手話ニュース」を見てください。週に一度位出演されています。
耳が聞こえないって、それだけでも大変なのに、いろんな差別を受けてしまう事も多いのですね。家族にろう者がいるってからかわれたり、縁談を断られたり、今でもそういうことってまだあるのでしょうか。
この本は、手話を通して人間の尊厳って何なんだろう?ってことを考えさせてくれます。耳が聞こえないってことを、ハンディキャップとして考えるのではなく、個性だと考えればいいのだって、口で言うのは簡単です。でも実際には、いろんな壁にぶち当たるんですよね。それを乗り越えてくるからこそ、みなさん明るく生きている。条件が厳しいからこそ、より頑張っていけるんですね。
この本を読んで泣いちゃった人がいるって某読書サイトで紹介されていて、「そんな?」って思ったのですけど、わたしもこの本を読みながら、泣きそうになったところがありました。そういう人生もあるんだなって、なんだか感動しちゃいました。
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コメント
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Rokoさん、こんばんは☆
へぇ〜、このおじさまって本を出されているんですねっ!
知らなかったなぁ〜。
NHKの手話ニュースはたまに見ていたりしました。
民放の番組きりかわりの時間でいいタイミングでやっているんですよね。
それでこのおじさまを初めて拝見して衝撃を受けました。
Rokoさんが書かれたように、一度見たら忘れられないくらいの濃いキャラですよね(笑)
我が家では「手話おじさん」と呼んででおり、一時期マイブームでよく見ていました。
一所懸命に伝えようとしている顔の表情が生き生きしていて、なんだかツボにハマっていたんです。
この本、興味がありますね。こんど読んでみようかな。
投稿: りーふい | 2005年6月26日 (日) 00:04
りーふいさん☆丸山さんをご存じでしたか!
丸山さんは何冊か本を出してらっしゃるんですけど、どれもいい本です。
この本を読むと、丸山さんの一生懸命さの根っこのところが分かってきますよ。
こういう方がいるからこそ、日本の明日は明るいんだって思えてくる本です。
投稿: Roko | 2005年6月26日 (日) 11:27