『レイクサイド』 東野圭吾
4組の家族が中学受験のための合宿で、湖畔の別荘に集合した。そこで殺人事件が発生する。犯人は主人公の妻、被害者は主人公の愛人。そこでこの4家族がとった行動は、この事件を警察に連絡するのではなく、隠蔽しようということだった。
自分の家族が起こした事件でもないのに、どうして他の家族まで力を貸そうとするのか?疑問を持ちつつもその作戦に参加する主人公。何かもやもやしたものがこの事件にはあると感じるのだが、何が隠れているのか解らない。
殺人事件がどう展開するのかという興味よりも、わたしが気になったのは「お受験」の方だった。4人の少年が有名私立中学校へ入りたいが為に勉強し、そのための合宿まで行ってしまう今の時代というのは、どうなっているんだだろう?
子供を有名校へ入れたいという想いがこの事件のキーポイントになるんだけど、どうもそういうのって嫌だよなぁって思ってしまう。一生懸命勉強して有名私立中学校へ入って、エリートコースを上り詰めさせようと考えている親って、日本中にさぞかしいるのだろうなぁ。それだけが全てじゃないと思うんだけどね。
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