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『頭がいい人、悪い人の話し方』 樋口裕一

頭がいい人、悪い人の話し方
樋口 裕一
PHP研究所

 知的な話し方をするメリットがもう一つある。それは、まずは表面的に愚かに見えないように注意するうち、実際に知的になってくるということだ。(本文より抜粋)

 著者いわく「頭がいい話し方」というと解りにくいが、「頭が悪い話し方」だったらすぐに解る。「頭が悪い話し方」をしない努力によって、「頭がいい話し方」になっていくという。この方法だったら、反面教師はそこら中にいるのだから、いつだって学習できるってワケ。

 例えば、人に道を教えるのにどういう説明をしたらうまく伝わるんだろう?人によって考え方は全く違う。ザッと説明すればいいんだよと思っている人。丁寧に教えなくっちゃと思っている人。それぞれに理屈はあるけど、どっちが解りやすいかといえば、案外ザッとした教え方の方が良いことが多い。

 地図でも見ながら細かい説明をするならいいけれど、口頭で細かいことを言ったって、そうそう覚えられるものじゃない。2つか3つのポイントを押さえて、とりあえずの目標まで辿り着いたら「そこいらでもう一度聞いとくれ」って位が一番いい按配なんだよね。

 聞く方の身になって話すってのは、本来は当たり前のことなんだけど、ついつい自分のペースでしゃべってしまう。その結果、相手に正しい情報が伝えられなかったり、不快な気持ちにさせてしまったり、いろんな不都合が起きてしまう。そんな例を集めたのがこの本なんです。

 自慢ばっかりしているとか、難しい言葉を使ってばかりとか、差別意識を口に出すとか、嫌な感じの話し方っていうのは数限りなくある。でも、その基準っていうのは相手次第ってこともあるんだよね。Aさんと話していれば問題ない内容も、Bさんに話すと角が立つ。Cさんに話すと逆切れされるなんてことは往々にしてあるもの。

 そうそう、「この間、ブログで友達になった人とオフ会やったんだ」と話をしたときの反応が、人によって全く違うのにはびっくりしたんですよ。

 ある程度ブログってものを理解している人に話をすると、「へぇ、そういうのって面白そうだね」とか「新しい出会いだね」なんて割と好意的。「ブログですでにいろんな意見交換をしているから、初めてあったって感じがしないんだよね。」「なるほどね」なんて話が弾むんです。

 ところが、そういうものに興味のない女性に話をした時のリアクションは凄かった!「そういうのって、危なくないんですか?」「そりゃ、絶対に安全とは言えないかもしれないけど、大勢人がいるところで待ち合わせをして、相手がヤバそうな人だったら、そこで逃げればいいだけじゃない。」と答えたら、とても不満そうな目で睨まれました。「そんな危ないことわたしにはできない!」

 「ネット上で知り合う=危険」って公式が彼女の頭の中にあったんでしょうね。ネット上の全ての人が悪い人なんてわけないのにね。どういう趣旨の集まりなのかなんてことを説明しようかと思ったけど、それは止めときました。この本にも書かれています。「相手が関心を持っていないことを延々と話すと嫌われる」ってね。

 会話の基本って「共通認識」だとわたしは思っています。だから趣味の世界で出会った人とは、アッという間にうち解け合うことができるんですよね。初めて会う人と話をするとき、この人はどんなことに興味があるんだろう?ってところが大事だと思うんです。

 まずは読書や映画あたりから、男性ならスポーツ、女性なら食べ物ネタで大抵はどれかがヒットするんだけどなぁ。「休みの日は何してるの?」「昼まで寝て、コンビニで買い物して、録画しておいたビデオを見て、気が付いたら夜になってるの。」けっこういるのよね、こういう無趣味の人。こういう人とは友達になれないなぁ。

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コメント

この本よみました。最近読書してなくてはずかしい私ですが、読みましたよ、これは。
といっておきながら、全然本の内容ではないのですが、私もネット上での某アーティストファンとのオフ会に何度も参加しています。
書き込みってすごくその人の性格がでるので、すぐ怪しいか怪しくないかわかりやすいです。
そんなことでなくしたファン友も数人おりますが・・その分また増やせばいいし、多ければいいってもんでもないし、適当につきあってます。
でも会って話をするのはやっぱり楽しいのでやめられません。

ゆみりんこさん☆コメントありがとう。
書き込みを見れば、その人のことをだいたい想像できるって、わたしもそう思ってます。それではずすこともめったにないし。
どうせ話すなら、できるだけ楽しいネタがいいなぁ。
芸能人のゴシップとか、会社の話ばっかりってのはつまんないもの。
昨日食べたメロンパンがおいしかったよとか、新しいお店が近所にできたよとか、たわいもないことでいいから明るくて楽しい会話を楽しみたいなぁ。

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