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『切れない糸』 坂木司

切れない糸
切れない糸
posted with amazlet on 05.07.02
坂木 司
東京創元社

 新井和也クンのお父さんが急に亡くなり、彼は家業のクリーニング店を継ぐことになったんです。継ぐとはいっても、彼はまだ大学生。何をしたらいいのか全然分かりません。そんな彼を支えてくれるのは、パワフルなお母さんと、彼が生まれる前から店にいるアイロン職人のシゲさん。

 なれない客先回りをしながら、彼は段々と仕事の難しさ、楽しさを覚えていきます。でもどうしていいやら分からない時、何でこんなことしてるんだろうって疑問を感じたとき、近所の喫茶店ロッキーで働く沢田クンのところへいって話をすると、なぜかスッキリしてくるんです。

 最初はクリーニング屋さんの話かなって思っていたら、途中から違う感じになっていきます。和也クンがお客様から預かってくるいろんな服の話を聞きながら、池田クンがいろんな推理をしていきます。そう、まるでホームズとワトソン博士のように。

 この本は推理ものなのかな?でも、働き始めたばかりの青年の話でもあり、家族の物語でもあるんです。まぁ、細かいことはさておいて、現代にもこんな純朴な青年がいるんだなってホッとさせてくれる、とってもさわやかな一冊でした。このメンバーが登場する続編を期待しちゃいます。

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日本の作家 さ行」カテゴリの記事

コメント

Rokoさん、こんにちは。
TBとコメントをどうもありがとうございます。
ミステリっていうより、和也の成長と沢田との友情、そして家族や商店街の人たちとの関係を描いた、「人と人とのつながり」の物語ですね。
とても気持ちのいい本でした。

MICHI☆みすずさん
コメント&TBありがとう。
和也クンが周りの人達と自分との関係を学んでいくところがとってもいいなって思います。
「池袋ウエストゲートパーク」の誠クンよりも、ちょっと気が弱そうなところがいいなぁ。

コメント&トラックバック、ありがとうございました。のぽねこです。
マイレコの方で、お名前は拝見しておりました。
坂木さんの、既刊の三部作も、心温まる素敵な物語です。
ぜひ、お読み下さい。
本書も素敵でしたね。

のぽねこさん☆コメント&TBありがとうございます。
クリーニング屋さんの仕事って、奥が深いんだなって改めて感じました。
既刊もぜひ読もうと思ってます。
それくらい、この本は面白かったんです。
これからも、よろしくお願いします。

「切れない糸」というタイトルが作品にぴったりですよね。家族のつながりや、友情など、人と人とのつながりって、こういうものなんだよなぁと優しい気持ちにさせてくれる物語でした。
引きこもり探偵シリーズも読むのが楽しみです。

エビノートさん☆こんばんは
クリーニングへ出した服から、それを着ている人がどんな人なのか推理できてしまうなんて、面白いけど、実際にそう見られていると思うと怖いですねぇ。

こんにちは。TBさせていただきました。
気になっていたのですが、ずっと読めず、ようやく読めました。
想像通り面白かったです。
こんな素敵な青年がいたら良いですよねぇ。
生粋の生物委員。本人に自覚がないのがまた良いですよね。
クリーニングの仕事の裏側もわかって勉強になりました。
ぜひとも続編を出してほしいです。

苗坊さん☆こんにちは
クリーニング屋さんって洗濯するだけじゃないんだってところも面白かったですね。
依頼されるものの種類も増えているし、修理の仕事も増えているみたいですよね。
和也クンって、洗濯王子みたいなのかしら?

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