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『人は食べなくても生きられる』 山田鷹夫

 あなたの不健全な身体を作ったのは、あなただ。(中略)諸悪の根元は自分自身の欲望、それを制限できないところにあると。食欲こそはあなたの真実であると。あなたの心が具体化されたもの、それが食欲であると。(本文より抜粋)

 現代は間違いなく飽食の世界です。グルメだ、食べ放題飲み放題だ、毎日が満漢全席のようです。行き着く先は肥満、そして生活習慣病って次第です。

 山田さんは食べるって事に疑問を持ってしまったんですね。これを食べると身体にいいとか、あれがガンに効くとか、いろいろ理由付けをしてはまた余計に食べてしまうってこと自体に問題があるんじゃないかってね。

 じゃぁ、いっそ食べることを止めてしまった方が身体にいいんじゃないかってことで、食べない生活を始めたんだそうです。そうしたらやたらと体の調子が良くってね、あなたも勇気があったらやってみない?っていう感じの本です。

 ご飯を食べたいから働く。よりオイシイものを食べたいからもっとお金が欲しいと思う。もっともっとという気持ちが争いを起こし、権力が生まれる。欲望の根元は食欲なのかな?なんて考えさせられてしまいました。

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