『旅はパレット』 江國滋
会社の近くの古本屋さんでこんな本を見つけました。江國滋さんって江國香織さんのお父さんで素敵なエッセイを書くって事は知っていたけど、こんなに素敵とは思ってませんでした。(^^ゞ
どこかへ旅に出て、写真を撮る人はたくさんいると思うけど、スケッチする人ってどの位いるのかなぁ?デジカメやカメラ付携帯でバチバチ撮るのもたのしいけど、じっくりスケッチをするってのもいいなぁ。
江國さんは俳句の名人としても知られてますけど、俳句にしてもスケッチにしても、景色を切り取るということがお得意だったんですね。絵葉書になるような「いかにも」な場所よりも、つい見逃してしまいそうな景色に注目するところが江國さん流みたいですね。
娘の香織さんに頼まれて、ベルサイユ宮殿の小石を拾うためにパリに行ったなんて、滋さんは優しいおとうさんでもあったんですね。パリのカフェのスケッチもとっても素敵です。
写真だと景色がそのまま写ってしまうけど、スケッチの良いところは好きなものだけ残せるということです。ふと気になった風景をスケッチするって、自分の心の記録といえるのかもしれません。
この本一冊で、すっかり江國さんのファンになってしまいました。
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