『西の魔女が死んだ』 梨木香歩
中学生になったんだけど、学校になじめなくて登校拒否になってしまった「まいちゃん」は、暫くおばあちゃんの家へ行くことになりました。おばあちゃんは山の中の一軒家に一人で住んでいるのです。
まいちゃんは、普通の女の子のように誰かとつるんで行動することがニガテで、それでクラスの中で浮いてしまったんです。わたしもそういうのが不得意だったので、そういう気持ちって何となく分かるなぁ。
そして、おばあちゃんの家へ行くことになった時に、もっと大きな問題に気づいてしまうんです。そんな自分のことを優しく見守ってくれていると思っていたのに、どこか冷たさのある母親の存在に。母親とおばあちゃんの関係も、だんだんと分かってきます。
このおばあちゃんの暮らしは、まるで ターシャ・テューダー のよう(わたしターシャの大ファン!)です。できる限り自給自足で、大きな庭には花や木がたくさんあって、マフィンやクッキーを焼き、庭のハーブでハーブティーを煎れ、夜になれば縫い物をして、とてもナチュラルな暮らしをしています。
おばあちゃんとの暮らしで、まいちゃんはいろんな事を学びます。洗濯の仕方、ジャムの作り方、木や花の名前。そして一番大切なことを教わります。「自分のことは自分で決める」ということを。
この本はまいちゃんくらいの人に向けて書かれた本だけど、大人にもぜひ読んでもらいたいと思います。大人のつまらない一言で、子供がどれだけ傷付いてしまうのか、たった一言の誉め言葉でどれだけ救われるのか、そんなことを深く考えさせられる本でした。
この本にも沢山の植物が登場します。 ほのぼの文庫 さんが作ってらっしゃる写真集を見ながら、植物の名前を再確認すると、もっともっとこの本を楽しむことができますよ。
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TBさせてもらいました。
そう言われれば、本当にこのおばあちゃんターシャ・テューダーみたいですね。昨日も本屋で彼女の庭の写真集を、欲しいなー、でも高いなーと思いながら見ていました(笑)
投稿: kingdow | 2005年9月 4日 (日) 07:48
kingdowさん☆コメント&TBありがとうございます。
あのおばあちゃん、すてきですよね。
ラベンダーの茂みの上にシーツを広げて乾かすと、香が付いてよく寝られるなんて、梨木さんのイギリス体験から出たものなんでしょうか?
そういえば、ターシャ・テューダーってヴァーモント州にお住まいですよね。
ニューイングランドの景色をまた見たくなっちゃいました。
わたし、ターシャの写真集を1冊だけ持ってます。時々眺めては「ほー」なんて言ってるんですけど、これからは「I know」って言っちゃうかも。
投稿: Roko | 2005年9月 4日 (日) 09:24
Rokoさん、こんにちは。
ターシャ・テューダーとは、言われてみれば、確かに!ですね。
小奇麗な「ガーデニング」ではなく、ぶわっと咲いている庭が、いいなーと思います。でも写真集は高いから、私は持ってません。笑
最初の方にごちゃごちゃ関係ないこと書いているんですが、トラバさせて頂きました♪
記事中リンクの、ほのぼの文庫さんの、写真集も楽しませて頂きました~。
投稿: つな | 2005年9月 4日 (日) 19:28
つなさん☆コメント&TBありがとうございます。
おばあちゃんの家のような緑に囲まれてる生活に憧れてます。
シーツを広げられるほどのラベンダーの茂みっていいですよねぇ!
投稿: Roko | 2005年9月 4日 (日) 20:22
Rokoさん!
トラバ&コメントありがとうございましたm(__)m
お返しさせていただきました!
ほんとに素敵な、とても心温まる優しい本でしたね。
目の前に自然がいっぱいあって、そしてその緑の木々も匂いまでもがふんわり伝わってきそうな・・そんな感覚。
まさに叙情的で体感型の小説でもありますよね。
みなさまにオススメしたいです~☆
投稿: ゆきち | 2005年9月 4日 (日) 23:17
ゆきちさん☆コメント&TBありがとうございます。
わたしも中学生の頃に、こういう本を読んでいたらなぁなんて思います。
でも、大人にも薦めちゃいます。
投稿: Roko | 2005年9月 4日 (日) 23:53
Rokoさん、トラックバックと「ほのぼの文庫」のご紹介ありがとうございました。レスが遅れてごめんなさい。
ターシャー・チューダー、私も大好きです。西の魔女のおばあちゃん、そんなイメージありますね。
大人になって読みましたが、自分が忘れてしまった大切なものを教えてくれる物語だと感じます。
投稿: まざあぐうす | 2005年9月 5日 (月) 16:28
まざあぐうすさん☆コメント&TBありがとうございます。
ほのぼの文庫の写真集、ほんとに素敵ですよね。
名前だけは知っていても、どんな姿をしているのか知らない植物ってたくさんあるんですよね。
こうやって、楽しみながら覚えていけるのっていいですよねぇ。
また、遊びに行きますね。
投稿: Roko | 2005年9月 5日 (月) 21:29
ツキノ・ハルミさん☆トラバありがとうございます。
本って装幀でもかなりイメージが変わってしまうのですよね。
長新太さんが装幀された本が絶版なんてもったいない!
これから古本屋さんへ行くときは、気にしてさがしてみようかと思います。
投稿: Roko | 2005年9月27日 (火) 22:31
確かにマイのおばあちゃんってターシャ・テューダみたいな雰囲気の人ですよねぇ。
彼女も魔女みたいなところがあるし。(*^_^*)
彼女が書いた絵本もいいですよね~。
あったかい雰囲気がして。
投稿: みわ | 2005年12月13日 (火) 01:16
みわさん☆コメント&トラバありがとうございます。
あんなカッコイイおばあちゃんがいるマイちゃんって幸せですよね。
自分で自分に責任を持つってことがいかに大切かを教えてくれる、ステキなストーリーでした。
投稿: Roko | 2005年12月13日 (火) 22:40
こんにちは、TBさせて下さい。
やっと読んだ本作、駒吉の「思い出し泣きできる本パート2」になりました。
今も一瞬「うっ」ってきてしまいました・・・
投稿: 駒吉 | 2006年1月11日 (水) 15:35
駒吉さん☆はじめまして
ホント、すてきなおばあちゃんでしたよね。
マイちゃんがうらやましいですぅ。
これからも、よろしくね。m(__)m
投稿: Roko | 2006年1月11日 (水) 22:52
はじめまして。m(__)m
苗坊さんの所から飛んで来ました。
梨木さんの本ははじめて読みましたが素敵なおばあちゃんで
いい読後感でした。
これからも、時々遊びに来ますね。
投稿: ゆうき | 2006年2月19日 (日) 20:25
ゆうきさん☆コメント&トラバありがとうございます。
こんなおばあちゃんがいたら、本当にいいですよね。
梨木さんの作品はどれもステキなので、是非読んで感想を教えてくださいね。
これからも、よろしく。m(__)m
投稿: Roko | 2006年2月19日 (日) 22:03