『自転車とろろん銭湯記』 疋田智
自転車に乗って銭湯へ行くって、のんびりした感じがしますよね。
家からちょっと離れた、2番目に近いくらいの銭湯へ行くっていうイメージのタイトルです。でも、ヒキタさんの銭湯めぐりはそんな生易しいものじゃありません。
江東区在住のヒキタさんは、自転車に乗って銀座の銭湯や、世田谷の銭湯まで行ってしまいます。
今まで見たことのないような凄い銭湯を求めて、どこまでも足を伸ばします。
銭湯博士の町田さんに神田川の銭湯のルーツを教わったり、日本橋の銭湯で知り合った人に門前仲町のシブイ銭湯へ連れて行ってもらったりしちゃいます。
銭湯って、近所にあるからいくんだっていう概念を取り払ってしまうと、銭湯へ行くこと自体が新しい旅の始まりっていうことになるんですね。
銭湯へ行くと、いろんな人がいます。子供からお年寄りまでいるし、いろんな職業の人もいます。最近はだいぶ減ったけど背中に入墨の人もいたりします。
最近はジャグジーだの温泉だのを取り入れて、どんどんアミューズメント化している銭湯ですけど、ごく普通の湯船があって、富士山の絵が描いてあれば、それだけで「極楽、極楽」なんだよなぁ。
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最近銭湯へ行ってませんでした。自分のうちに近いところへ行くのが普通だと思っていたのに、そんな遠いところまで旅をするがごとく銭湯へ行く方もあるのですね。
しかしながらそんな風に銭湯を利用するのは東京の下町の人たちぐらいなのでしょうか?
福岡に住んでいたころ、銭湯のある場所は柄が悪いって言われてしまったのですが・・
投稿: ゆみりんこ | 2005年9月11日 (日) 23:53
ゆみりんこさん☆コメントありがとう。
スーパー銭湯なんてのも流行ってるし、けっこう銭湯好きって多いのカモよ。
とはいえ、下町の風呂は熱いというのだけは確かだと思うなぁ!
いつも行くスポーツクラブのお風呂では、いろんな国の人たちも一緒に入って「大きいお風呂が一番」って言ってます。
投稿: Roko | 2005年9月12日 (月) 00:38