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『僕の見た「大日本帝国」』 西牟田靖

 サハリン(樺太)の南半分、台湾、韓国、北朝鮮、ミクロネシア(旧南洋群島)、そして中国東北部(旧満州)。明治時代の半ばから昭和20年の終戦前後までの時代、それらの国・地域は「大日本帝国」と称していた日本の統治下に置かれていた。(本文より抜粋)

 鉄鉱石や石炭などの資源を求めて日本はそれらの地域へどんどん進行していきました。そして日本式の教育をし、橋や駅や道路を作り、たくさんの神社を作ったのです。戦後多くのものは壊されたのですが、未だに姿を残しているものもあります。

 この本のサブタイトルにもなっていますが、そういうことって学校の歴史では教えてくれませんでした。

 わたしがそういう歴史に初めて触れたのは、あの金大中氏事件かなと思います。韓国の政治家である彼が見事な日本語を話すのを聞いて、父にどうして?と聞いたら「彼は日本教育を受けた世代だから」という答えをもらい、それにビックリしたんです。

 愛新覚羅溥儀を担ぎ上げて作った満州国のことだって、それを知るようになったきっかけは映画「ラストエンペラー」だったし。どうして日本の歴史教育はこういうことを教えてくれないんでしょう?

 昔勤めていた会社の取引先に「シンガポール」という名前の会社があって、社名の由来を聞いたら、社長さんが戦争で行った先の地名を付けたんだよって言われたこともあったなぁ。

 この本の著者の西牟田さんは、かつて「大日本帝国」だった地に赴き、日本の足跡を発見します。サハリンにも、台湾にも、パラオにも、そういうものは存在しないと豪語する北朝鮮にさえも。

 こういう歴史の勉強をキチンとしておかないと、アジアの中での日本の立場って浮いちゃうんだよなぁって改めて感じてしまいました。政治家の皆さん、靖国神社に公式参拝するだけじゃなく、こういう場所を訪れるってことも大事なんじゃないですか?

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コメント

突然失礼いたします。

『僕の見た「大日本帝国」』の著者、西牟田靖と申します。

誠に遅ればせながら、ご紹介賜りありがとうございました。おかげさまで、このたび姉妹篇『写真で読む 僕の見た「大日本帝国」』を刊行のはこびとなりました。前作をお読みいただいた読者のみなさまから寄せられた「もっと写真が見たい」との声に応えるべく、未公開の写真約400点(うちほぼ半数はカラー写真)を掲載し、新たなエピソードを全編書き下ろしたノンフィクション作品です。不躾とは思いましたが、ぜひご高覧いただきたくご案内申し上げました。

なお、全国発売の開始は2月23日ですが、都内では、紀伊国屋書店新宿本店、ブックファースト渋谷、八重洲ブックセンター、リブロ池袋の各店舗にて、2月11日頃より先行販売を実施いたします。もし機会がございましたならば、書店店頭にてお手にとっていただければ幸いに存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。

末文ながら、ますますのご健勝ご活躍を祈念しております。

西牟田さん☆コメントありがとうございます。
海外の様々なところに日本の足跡が残っているというのは実に興味深いですね。
そういうものが残っているということは、必ずしも日本のイメージが悪くないということなんだろうなぁ。
わたしも、機会があったらそういうものを見てみたいと思っています。
新刊も、もちろんチェックしますよ。

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