『壊れたおねえさんは、好きですか?』 中村うさぎ
稼いだお金をブランド物につぎ込んだ。服もバッグも靴もぜーんぶステキ!エステへも行った、美容整形もした。これだけお金をつぎ込んだのに、なぜか男にはもてない。何故なんだ?と色々悩んだうさぎ姉さんが、ふと思いついたのは「あたしにはフェロモンが足りないのかもしれない!」ということだったのです!
中村うさぎという人は、自分の欲望に対してもの凄く正直な人なんだなぁって思います。誰だってある程度は欲があって、きれいなお洋服が欲しいなぁとか、エステへ行きたいなぁって思っているけど、生活に問題を起こすほどお金を使うっていうことは、余りないわけですよ。
収入がこれだけあって、自分が好きに使えるお金はこの位って考えるのが普通の人。うさぎ姉さんは、はなからそんなことを考えちゃいません。とにかく欲しいものは全部買う。使いたいお金は我慢しない。「使えるだけ使って、後は頑張って返せばいいのよ。」というのがポリシーなんですね。
文章が書けるから借金が返せるのか、借金があるから文章が書けるのかってところはありますけど、その明らかに壊れているお金の使い方は、ある意味羨ましさすら感じてしまいます。
お金で買える物は殆ど買ってしまったうさぎ姉さんですが、世の中にはお金があってもゲットできない物があるってことにも気が付いてきたようで。(^_^;)
でも、欲望に正直なうさぎさんのことだもの、きっと次の手を考えてるんだろうなぁ。
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コメント
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そうかそれがあったか・・って思いました。そろそろモノを買うことには落ち着いてきたな、ってホストクラブにうさぎさんが通っていることに思ったのです。
自分にないフェロモンを今後どのようにうさぎさんがゲットしていくのか(ゲット?!)楽しみです。
投稿: ゆみりんこ | 2005年10月13日 (木) 00:11
ゆみりんこさん☆コメントありがとう。
それにしても、フェロモンってどうやって身に付けるんだろう?
でも、それができちゃったら、うさぎ姉さんらしく無くなっちゃうような気もするなぁ。(^_^;)
投稿: Roko | 2005年10月13日 (木) 20:24