『世間のウソ』 日垣隆
ニュースになっているから、雑誌に載っていたから、有名な人が言っていたから、それがホントだと信じちゃってませんんか?というのがこの本のテーマです。そうなのよねぇ、みんながそう言ってるからって、盲目的に信じちゃってる事ってかなりありますよねぇ。
宝くじ売り場に「この売り場で1等が出ました」なんてポスターが貼ってあるのを見て、「そうか、ここで買えば当たるんじゃないかなぁ」なんて思っちゃう人って結構いるじゃない。知ってますか?1等が当たる確率を。たったの 0.0000001!。
それにひきかえ、保険を請求するような交通事故に遭う確率が0.0092651。つまり交通事故で死んだり大けがをしたりする確率は宝くじで1等が当たる確率の92651倍ってことになるんですよ!いかに宝くじが当たらないかってことが分かるでしょ。なのに、みんな自分だけは当たると思ってるんだなぁ。
競馬だっておんなじ。儲かるのはお金を賭けている人ではなく、馬主でもなく、胴元であるJRAばかり。そういうシステムのことを知っちゃうと、なんだかなぁって気持ちになってきます。
この本に書いてあることだって、どこまで信じて良いものやら分かりませんけどね。(^^ゞ
何でも疑問を持ってみるっていうのは良いことだと思うなぁ。この人はこう言ってるけど、あの人はこう言っている、何故意見に差が出るんだろう?とか、何故このニュースばっかりやってるんだろう?なんてね。
海外のニュース番組を見る度に思うのだけど、その国によって重要なニュースって違うのは当然ですよね。だけど国際的に大きな事件が起きた時などに、日本だけ違うところを見てるぞってことがあるんですよ。その温度差ってのが、致命的なことにならなければいいなって思うんだなぁ。わたしの勝手な心配で済めばいいんだけど。
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» 『世間のウソ』 常識とは非常識なコト [粗製♪濫読]
著者:日垣隆
書名:世間のウソ
発行:新潮社
購入動機:著者のファン
なるほど度:★★★★★
辛口の評論家日垣氏が、「世間で常識とされていることや普通に流れているニュース」に対して感じた疑問について考えたもの。
著者の『そして殺人者は野に放たれる』 [続きを読む]
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