『黒笑小説』 東野圭吾
13編の短篇が納められているのですが、どの話にも黒い笑いがツマってて大好きだなぁ〜こういうの。
出版社の文学賞がらみの話が4編あるのですが、どれも実話なんじゃないかと思えるような雰囲気ですねぇ。そうそう、この本の表紙は文学賞の発表を待っている作家と担当の編集者たちという感じですよね。この写真だけでも笑えちゃう。
一番好きなのは「巨乳妄想症候群」かな?こんな症状になっちゃったら、けっこう幸せなのかなぁ?と思える部分もあるし、このドタバタぶりは筒井康隆を彷彿とさせてていいですねぇ。
「シンデレラ白夜行」は、シンデレラさんって本当はこんな人だったんですよ~っていう話なんですけど、ウーン、かなりブラックで、かなり好きです。
ブラックな笑いが好きな方は、ぜひお読み下さい。
« ユルリクと文房具展 | トップページ | 『スローワーク、はじめました。』 谷田俊太郎、宮沢豪 »
「日本の作家 た行」カテゴリの記事
- 『山の学校 キツネのとしょいいん』 葦原かも、高橋和枝 24-329-3355(2024.11.19)
- 『「不適切」ってなんだっけ』 高橋源一郎 24-199(2024.07.13)
- 『マンガ「山奥ニート」やってます。』 棚園正一、石井あらた 24-182(2024.06.26)
- 『きのうの影踏み』 辻村深月 24-176(2024.06.20)
- 『いつか月夜』 寺地はるな 24-225-3251(2024.08.08)
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 『黒笑小説』 東野圭吾:
» ○「黒笑小説」 東野圭吾 集英社 1680円 2005/4 [「本のことども」by聖月]
肩の力を抜いて書かれた短編集である。黒笑とあることからブラックユーモアと言ってしまえばそれまでだが、どちらかというと少し苦笑いしてしまうような小説群である。黒笑というより小苦笑小説かな。そして、その作品群も大きく二つの毛色にわけることが出来る。
そ [続きを読む]
» 黒笑小説(東野圭吾) [気ままな読書日記−light]
「俗物作家東野がヤケクソで描く文壇事情など13の黒い笑い」
この帯の文句だけで、既に「にやり」なのだが。ただもちろん、その中身も、口の端を軽く歪ませて、鼻で「ふっ」と短 [続きを読む]
» 『黒笑小説』 東野圭吾 集英社 [みかんのReading Diary♪]
黒笑小説
『怪笑小説』『毒笑小説』に続くブラック短編集。
=================================
偉そうな顔をしていても、作家だって俗物根性丸出し!俗物作家東野がヤケクソで描く、文壇事情など13の黒い笑い
=================================
・・・という帯 [続きを読む]
どうも、先ほどはTBをありがとうございました。(^^)
「怪笑」&「毒笑」+「超・殺人事件」という感じの短編集でしたね。とりわけ、文学賞がらみの作品は、「……ノンフィクション?」なんて印象さえ受けてしまいました。
次にこの系統の短編集が出たなら、「○笑」になるのか、ちょっと気になります。
投稿: Nakatz | 2005年11月29日 (火) 22:42
Nakatzさん☆コメント&トラバありがとうございます。
文学賞がらみはノンフィクションっぽい(?)ですねぇ。
次は「超黒笑」とか?(^^ゞ
投稿: Roko | 2005年11月29日 (火) 23:58