『箱 - Getting Out Of The Box』 ジ・アービンガー・インスティチュート
The Arbinger Institute
文春ネスコ
またまたNEROさんご紹介のこの本、実に面白かったです。(^^)v
図書館で探してみたらあったので、2週間待ちで読むことができました。
「一番分からないのが自分だ」って良く言われますけど、そのワケが一つ分かったような気がします。自分が思っている「アイツなんか嫌いだ!」と思ってしまうメカニズムが見事に説明されているんです。
対話形式で進むこの本の中で、様々な場面での心理が語られるのですが、奥さんとうまくやっていけてない男性のボヤキは、わたしにも思い当たるところがあります。好きだからこそ夫婦になったはずなのに、いつの間にかお互いのことを牽制し合う関係になってしまうのって、何故なんだろう?ってね。
そうなってしまう原因は相手にあるんだと、大抵の人は思ってます。でも、そうじゃないんだよってところがこの本のテーマなんです。原因は相手が自分を裏切ったってことじゃなくて、「自分が自分を裏切った」というところにあるのだというのは、ウ~ン、そんなこと思いつかなかった!
「相手のために何かしたいな」と思うことはよくありますよね。ところがそれをできなかった時、ダメな自分というものを認めたくないという気持ちが働きます。「だって、××なんだもの」って気持ちになるわけです。
その矛先が段々と人に向かっていくようになり、「だって、アイツがつまんないこと言うからいけないのよ」てな具合に、自分を正当化するバリアがドンドン増えて、「箱の中に入ってしまう」状態になってしまうんです。
自分を正当化するためには、相手を常に悪者にして置かなければならなくなり、前よりももっと酷い仕打ちをしてしまうという悪い循環が止まらなくなってしまうとは、怖い話ですよね。でも、わたしを含め、世の中の人達はそれを繰り返してしまっているんですよ。
そこから逃れるためには、「箱」から出ればいいんですけど、これがなかなか難しいんですよね。ここから先は本を読んでくださいって所なんだけど、この本の入手はなかなか困難です。読みたいなと思ったら、まずは図書館を当たってみてください。絶対に読んで損のない本だと思います。
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人と関わって仕事をするのであれば、一度は読んでおきたい良書です。
自分の上司が、自分の部下が、そして同僚が「なんで分かってくれないんだ?」と一度でも思った事があれば、読んでおくべきだと、読んでいる最中から思います。
人間どうしても、自分の思うとおりに [続きを読む]
図書館で2週間待ちで借りられるなんて、めちゃめちゃラッキーでしたね。
この本を読んでから、休みの日に親戚からかかってくる「病院の検査値の意味を教えて」「パソコンの使い方教えて」という問い合わせにも真面目に答えるようになりました。
結局そのほうが、後味がいいんですよね。個人的に今年のベスト5に入る本だったと思います。
投稿: NERO | 2005年12月21日 (水) 23:48
NEROさん☆いい本ですねぇ
この本は、すべての人に読んで欲しいって思える本ですねぇ。
ほとんどの人が入り込んでしまう「箱」の存在ってことを知るだけでも価値があると思います。
良い本のご紹介ありがとうございました。
投稿: Roko | 2005年12月22日 (木) 08:24
箱の日本語版を手に入れたいのですが、難しそうです。
投稿: triton | 2005年12月24日 (土) 14:53
tritonさん☆そうなんですよ。
図書館で借りるのは割と簡単なんだけど、入手は大変!
復刊ドットコムでの復活リクエストが120票になり、交渉が開始されるようなので、それに期待してます。
投稿: Roko | 2005年12月24日 (土) 22:38