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『ハリウッドの黄金時代』 川本三郎

ハリウッドの黄金時代
川本 三郎
中央公論社

 キング堂さんで話題になっていたリタ・ヘイワースのことが気になって、この本を図書館で見つけてきました。

 この本に登場するのはもちろん大スターばかり。アラン・ラッド、エヴァ・ガードナー、エリッヒ・フォン・シュトロハイム、ベティ・ディビス、ラナ・ターナー、メイ・ウエスト、ケーリー・グラント、グロリア・スワンソン、リタ・ヘイワース、ゲーリー・クーパー。映画を観たことがなくても、名前と顔が一致する人ばかり。

 リタ・ヘイワースは第二次世界大戦時のGIのお兄さん達のアイドルだったんです。彼女のピンナップ写真はもの凄く売れたんですって!朝鮮戦争の時にはマリリン・モンロー、ベトナム戦争の時にはジェーン・マンスフィールドが後を継いだのだけど、今の兵隊さん達は誰の写真を持っていくのかしらん?

 リタは Pinup Girl として有名になったように、ラナ・ターナーは Sweater Girl と呼ばれたんですって。セーターを着て登場した彼女の胸がとても印象的だったので、Sweater Girl = 胸のふくよかな女性という意味になり、今では辞書にも載っているんですって!当時(1939年頃)女性のセーターの売上げがかなり増えたっていうんだから、ファッション的にも衝撃だったんでしょうね。

 この本で紹介されている男性俳優の映画は何本も観ているのに、女性の方はまだ見たことがない人ばかり。グロリア・スワンソンとベティ・デイビスは一応観たことがあるけれど、どちらも歳取ってからの映画なので、若い頃のも観とかないとね。

 アメリカの小説や映画を楽しむのに、「アメリカ人なら誰でも知っている」的なネタを知らなくて、何だか意味の分からないシーンに出くわしてしまう事ってあるんですよね。

 リタの写真を大事にしている = 軍隊にいた人 とか、ゲーリー・クーパーのようだ = 寡黙な人 みたいなことって、確かに日常には役立たないムダ知識(トリビア)だけど、こういうことを知っていてこそ楽しめることってのもあるのよねぇ。

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