『腰痛は〈怒り〉である』 長谷川淳史
わたしも腰痛持ちなので、これまでにいろんな事を試してきました。腹筋と背筋を鍛え、ストレッチをし、腰を冷やさないようし、その他にもマッサージやらいろいろやってみても症状はちっとも改善しません。生活に支障があるほど悪いわけではないので、結局お風呂にゆったり浸かるのが一番かなと自分では納得していたのですが。
Web上でこの本のタイトルを見たとき、何かピンと来るものがあったんです。次の日の昼休みに本屋へ走り、この本を手に取りパラパラと数ページ読んでみたら、本当に不思議なのだけど、それだけで腰の痛みが軽くなってきたんです。
この本がわたしに教えてくれたのは、腰痛は身体の痛みという姿を借りた心の痛みなのだということです。「えっ、それって何?」って感じでしょ。そこなんですよ、わたし達は腰痛というものを理解していなかったってことなんです。
これまでの常識では、腰痛というのは椎間板や座骨神経、背骨や骨盤の問題だって信じてましたよね。だから余り重いものを持っちゃいけないとか、悪い姿勢を続けちゃいけないとか、運動しなくちゃいけないとか、いろんなことを言われてきたんだけど、そういうことが原因ってのはほんの一部でしかないんだってことなんです。
じゃぁ、何が腰痛の原因なのか?それは「怒り」だというんです。言い方を変えればストレスですね。たとえば嫌いな上司がいて、その人のことを考えただけでも胃が痛くなるなんて話を良く聞きますよね。それと同じような反応が腰痛だって言うんです。
何か嫌なものがあって、でもそれを避けることや嫌だって言うことができない時、そこから目をそらすために痛みが発生するのだと言うんです。腰が痛くてそっちに気持ちが向かっていれば、嫌な上司の事を考えずに済むっていうようなシステムが出来上がってしまうってことです。
この間読んだばかりの 箱 Getting Out Of The Box にもつながるような話ですよね。痛みという箱に潜り込んでしまったら、痛みこそが自分の最大の問題であるかのように思えてきて、自分の怒りの原因は何なのか分からなくなってしまいます。
痛みの本当の原因は嫌な上司だったり、奥さんだったりするのだけど、まさかそんなことだとはほとんどの人が思ってない訳ですよ。だから原因が分かったとたんに痛みがなくなってしまうってこともあるのだそうです。
でも、原因がなかなか分からないこともあります。そんな状態でも、自分の「痛みを叱る」ことによって症状が改善することもあるんですって。「わたしの腰が悪いわけでもないのに何で痛むのよ!」「騙されないからね!」ってね。
痛みに逃げようとする心、痛みに耐えられない身体。そろそろ我慢するだけの生活とはおさらばすべき時が来たのかもしれません。
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とうとうこんな本が出たのですか!
私も坐骨神経、ぎっくり腰、常に腰痛を抱えています。
わかるなぁ・・怒りたまってるもんなぁ。よし!腰にむかって「ふざけんじゃないよ!」とカツをいれるか!
投稿: ゆみりんこ | 2005年12月20日 (火) 00:59
ゆみりんこさん☆あなたも腰痛持ちですか
怒りを我慢することが腰痛を引き起こしているなんて、やっぱりウソは付けないってことなんでしょうね。
さぁ、今日から「ふざけんじゃないよ!」って自分の腰痛に言い聞かせましょう!エィ!
投稿: Roko | 2005年12月20日 (火) 08:31
へぇ、こんな本があったんですねぇ。
相方が腰痛持ちなんで、さっそくネットショッピングしちゃいました。
意外と腰痛の原因が、オレだったりして・・・(苦笑)
投稿: juzji | 2006年7月29日 (土) 19:04
juzjiさん☆こんばんは
精神的なものが腰痛の原因だなんて、普通は考えないでしょ。
これは目からウロコものですよ!
奥様のためにさっそく本を買うなんて、優しい旦那じゃありませんか!
投稿: Roko | 2006年7月29日 (土) 21:37
こんにちは。
「イレギュラー」にTBありがとうございました。
私も、すごくひどい腰痛もちで、
ほとんど寝たきりで2年ほどすごした時期があるので、
この本は、とても参考になりました。
実は、この本が出版される前に、腰痛が精神的なもので、
そちらからのアプローチで治る、と教えてくれた本があったんですよね。
「椅子が恐い」夏木静子 という本です。
専門書ではなくてミステリーっぽいタッチで描かれた体験記で、
読みやすくてオススメです。
大げさですが、私の人生を変えた本です(笑)。
ではでは。
投稿: ゆうき | 2006年8月28日 (月) 23:36
ゆうきさん☆いらっしゃいませ
腰痛持ちの人って本当にたくさんいるんですよね。
そして、そのほとんどの人が腰痛とは身体の問題だと信じているわけです。
そうじゃないんだよ!ということに気づかせてくれたこの本には、本当のお世話になりました。
投稿: Roko | 2006年8月29日 (火) 00:38