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『東京タワーが建ったころ』 岩永辰尾

 東京タワーができたのが昭和33年、そのころは東京でだって幹線道路以外は舗装されていなくて、下水道なんてものはほとんどなくて、どの家も木造だったんです。

 この本に載っている写真を眺めていると、わずか50年の間にこんなにも町が変わってしまったのかと、驚くばかりです。

 ストライキで電車が来ない線路の上で遊んでいる少女たち、住宅街の空き地で野球をしている少年たち、ねんねこ半纏を着て子守をしている子、晴れ着を着ている子、女の子はみんなおかっぱか三つ編みで、男の子はみんな丸刈りで、今よりずっと貧しかったけど、みんな明るい顔をしています。

 大人もなんだかのんびりしています。みんな買い物籠を持ってお使いに行ってました。きっと夕ご飯は家族揃って食べていたんでしょうね。まだテレビが少なかったし、車も少なかったし、今よりずっとエコな生活をしてたんですよね。

 現代って、いろんな事が便利になったけど、その分だけ一人ひとりはさびしくなっちゃったんじゃないかな?なんてことを感じる写真集です。

 この表紙インパクトありますよね。東京タワーの形ってイメージがはっきりしているから、建てている途中の姿はとっても衝撃的!
 下から順に建てていくんだから当たり前なんだけど、でもビックリしちゃうなぁ!

 子供の頃に近所にあった蓮田やネギ畑、空き地にあった土管、工場のサイレンやお豆腐やさんのラッパの音、こういうのがわたしの原風景なのかなぁなんて思えてきます。

 でもね、全部無くなっちゃったわけじゃないのよ。近所の工場のサイレンは毎日聞こえてくるし、お豆腐やさんのラッパの音も、貨物線の貨車の音もうちの辺りじゃまだ健在。こういうものに囲まれた暮らしってのをいつまでも大切にしたいなぁって思います。

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コメント

この風景はまさしく「Always 3丁目の夕日」ですね。

12月に映画「風とともに去りぬ」を見て、うちの前の道路も赤土だったことをおもいだしました。

そう、舗装されていなかったのですね。雨が降ると赤い水溜りができていました。



こんな写真を懐かしく思うのは年取ったということなんだな、って思います。

ゆみりんこさん☆



長く生きるといいことは、思い出が増えるってことかも?なんて思います。

随分変わってしまった町の中に、ちょっとだけ残っている昔の名残に足を止めてしまうことが最近増えました。

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