『此処彼処』 川上弘美
このエッセイは日本経済新聞に2004年に毎週日曜日に連載されていました。毎週楽しみに読んでいたんですけど、こうやって一冊にまとまると、より川上ワールドが凝縮されて「ゆるーい」世界を満喫できます。
川上さんとしては珍しく本当のことを沢山書いてくれてるんですが、真実は小説より奇なりを地でいく方なんですねぇ。
新婚旅行で行ったマダガスカルから帰れなくなったり、銀座が怖かったり、映画館に男の子と一緒に行かれなかったり、なんだか妙なところがずれてるところが川上さんの魅力なのかな?
買い物の時に荷物を乗せるカートに「にも」って名前を付けたり、日本橋高島屋の蛇腹式の扉のついた古い方のエレベーターが好きだったりするところもいいなぁ。変なところに凝るっていうセンスに親しみを覚えちゃいます。
小説もいいけど、こういうエッセイもまた書いてくださいね。
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コウカイニッシ。
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» 川上弘美『此処 彼処』 [どこまで行ったらお茶の時間]
此処 彼処 (ここ かしこ)川上 弘美
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近所の川べりからマダガスカルの森まで。いとおしく、懐かしい場所を、のびやかな筆致で辿る連作エッセイ集。 [続きを読む]
Rokoさん、こんにちは。
川上さんのエッセイって小説同様、なんかヘンですよね(笑)。
でもそのヘンなところが妙に心地良くって、
一度読んだらやみつきに(笑)。
まだ日本経済新聞で連載されているんでしょうか?
更なる続きのエッセイが読みたくてたまりっません(笑)。
投稿: 七生子 | 2006年1月18日 (水) 13:46
七生子さん☆ですよね!
残念ながら日経の連載は1年だけだったんです。
ホント、続きを読みたいですよねぇ。
投稿: Roko | 2006年1月18日 (水) 16:54