『お金の現実』 岡本史郎
時給が上がるためには生け贄が必要だ。生け贄は多くの場合、今まで貯めてきたお金の一部だ。
それれは少ない金額ではない。そのお金を投資して今まで作ってきた力を一気に放出する。(本文より抜粋)
大昔は何かが欲しかったら、物々交換だったはずだ。米と魚を交換したり、絹と陶磁器を交換したり、いずれもが欲しいと思うものでなければ交渉は成立しなかったはずだ。どこかに頭のいい人がいて、お金というものを考え出した。これがあれば、どんな物とも交換できるというルールができた。
だからお金というのは、何かを得るための手段・道具だったはずなのに、いつの間にやらお金を貯める事の方に興味を持つ人が増えてしまった。
お金だけ貯めて、使い道が見つからないという人が沢山いる。
どこで目標と手段がすり替わってしまったのだろう?
働いてお金を得て、それで食べ物を買ったり、服を買ったりするのは誰でもするけれど、本当の意味での「自分への投資」っていうのをしてるだろうか?
毎日「食事」ではなく「エサ」を食べていないか?
「みんなが着ている流行の服」をマネして着ているだけではないのか?
家族との楽しい時間を削ってまで、会社に尽くしていないか?
「いつかやろう」と思いながら10年経ってしまったことはないか?
実にバカバカしい事ばかりしている自分に気が付く。
自分が何をしようとしているのかさえ分からなくなってるじゃないか!
アリさんのようにお金を貯めるんですよ。キリギリスさんのように、その日暮らしじゃいけませんよ。と教わった。
でも、一番大切なことを教わっていなかったんじゃないかな?
その貯めたお金は、自分のために使うんですよ。貯めたっきりにしちゃいけませんよ。
ちゃんと投資すれば、大きくなって帰ってきます。
使わなければ減らないなんて、守ることばっかり考えていたら前に進めなくなっちゃうでしょ。
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