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映画 「アメリカ、家族のいる風景」

Photo_4 ヴィム・ヴェンダースとサム・シェパード、この2人が再び手を組んで作ったこの作品。

 原題の「Do not come Knocking」をうまく訳せなかったんだろうなぁ。とはいえ、この邦題はちょっとねぇ。

 去年の暮れ、この映画の予告編を見たときに、このシーンがとても印象に残ったんですよ。まるでホッパーの絵のようだなぁ、ここってどこなんだろう?ってね。

 西部劇のスターだった主人公が、撮影現場から突然逃げ出してしまう所から物語がスタートするのだけど、彼の逃げ方が妙に可笑しいの。何と馬に乗って逃げちゃう。すぐそばにハイウェイがあるけれど、馬で走れるような場所がアメリカ西部にはまだまだあるんだなぁと、ヘンな関心をしちゃいました。

 ハイウェイ、墓地、カジノ、ダイナー、ホテル、何気ない風景がすべてアメリカで、人と人との距離感がこれまたアメリカ的。家族だからどこまでも一緒というのではなく、それぞれがとことん個人的に生きている。親子だからお互いの事を大事だと思うのは当然だけど、大人になったら独立するのが当たり前。パラサイト・シングルなんて考えられない!

 家族って何なんだろう?って考え直さずにはいられない作品でした。

 内容も良かったんですけど、一つ一つのシーンの画像がとてもキレイでした。青い空に白い雲、カジノのシャンデリア、墓地に飾られた花束。

 そんな中でも一番好きなのは、彼女とケンカをして男の子が二階の窓から家財道具をバンバン投げるシーン。ソファーや、テレビ、ギターやいろんなものが道路に落っこちていく様がいいんですよ。

 誰にでも勧められる映画じゃないけど、わたしはとっても気に入りました。
 「パリ、テキサス」が好きだったらぜひ見てください!

製作年 2005年
製作国 アメリカ・ドイツ
原題 DON'T COME KNOCKING
監督 ビム・ベンダース

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映画」カテゴリの記事

コメント

「パリ、テキサス」大好きです。
サム・シェパードも、渋いですね、是非見なくては、、。

indibookさん☆絶対見てね!
サム・シェパードとジェシカ・ラングの2ショットは、ホント絵になります。
明るいだけがアメリカじゃないよって感じが、とってもオススメです。

むちゃくちゃ本を読んでますね!
また見にきます~

のじをさん☆コメント&トラバありがとうございます。
のじをさんだって映画を沢山観てるじゃないですか!
又来てくださいね!

あれま、ロードショーから、もう一年以上経っていたんですねい
観なくちゃ、観なくちゃと思いつつ、まだまだ新作気分で観賞してしまいました

ああ、確かにホッパーの絵のよう
アメリカの原風景をヴェンダースならではの絵で見せてもらって満腹ですわん。

winosさん☆いらっしゃいませ
ヴェンダースの絵ってホントにきれいですよね!
ストーリーとば関係ない景色が妙に心に残ってしまったり、ああ
映画を観た!って気持になれます。(#^.^#)

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» 「アメリカ、家族のいる風景」監督:ヴィム・ヴェンダース [Entertainment Pathfinder/エンタメ探査隊]
鑑賞日:3/12(日)@シネスイッチ銀座 監督:ヴィム・ヴェンダース 脚本・主演:サム・シェパード 監督・脚本が「パリ・テキサス」コンビ。 それが売りだろうし、それ目当てでいく客も多いと思う。 しかし、サム・シェパードの老けっぷりには痛々しささえ感じる。 あまり上 [続きを読む]

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