『君と食べるのが一番おいしい』 中谷彰宏
ゆっくり食べた方が健康にはいい。
でも健康にいいことと、おいしく食べることは別物なのだ。
たとえ体に悪くても、おいしく食べたいものは、おいしく食べたい。(本文より抜粋)
フフフ、その通り!
焼肉屋へ行ってカルビを頼まないなんてありえないし、油ギトギトのラーメンは食べたいし、ポテチを食べ始めたら袋が空になるまで食べ続けちゃうし。健康第一だけじゃ、おいしいものを食べられなくなっちゃう。
これが身体にいいんですよってものばっかり選んで食べて、それがストレスになっちゃったら意味ないなぁ。
原料がなんの、料理方法がなんのと、やたらウンチクばかり言いたがる人が多いけど、それってどうも本末転倒って感じがするのよね。食事って、そりゃ材料も大事だけど、もっと大切なことがあると思うの。
1つ目は、作る人の愛情。おいしくなれって魔法をかけながら作ったご飯は絶対においしい!
2つ目は、食べる人の作ってれた人に対する愛情。作ってくれた人に対する感謝の気持ちって大事よね。
3つ目は、食べ物に対する感謝。野菜だって、果物だって、牛だって、魚だって生きてたんだもの。その命を頂くんだもの。
「ご飯を食べられる幸せ」に対する感謝の気持ちって、とっても大事よね。
三度の食事をちゃんと頂けるって、もの凄く幸せなことなんだから。
世界には、ご飯をきちんと食べられない人達がたくさんいるんだってことを忘れちゃいけないでしょ。
「いただきます」「ごちそうさまでした」これだけは忘れちゃいけないと思ってます。
最近思うのだけど、何時になったから食事をしようっていうんじゃなくて、お腹が空いたから食事をしようというのが、一番健康的なことなんじゃないかなって思うの。
人間の無意識は正しいことを選ぶって観点からいけば、その時食べたいと思うものっていうのは、一番正しい選択よね。もしそこでとんでもないものを選んでいるとしたら、それは自分の中のセンサーが壊れちゃっているということでしょ。
そのセンサーを確認する意味でも、食事は誰かと一緒にすべきだと思うの。それもいろんな人とね。他の人の食べるものと、自分の食べるものを比較するのも面白いし、自分の嗜好をチェックしてもらうこともできるから。
一番つまらないのは、1人での「ながら」食事。TVを見たり、雑誌を見たりしながら食事してたら、何を食べたのかすら分からなくなっちゃう。おにぎり一つでも、じっくり味わなくっちゃ!味わうことを忘れたら、それは食事じゃなくてエサだよ。それでいいの?
« 映画 「RIZE」 | トップページ | 『ここだけは行ってみたい 映画で見た景色』 小澤研太郎 »
「日本の作家 な行」カテゴリの記事
- 『料理と利他』 土井善晴 中島岳志 87(2023.03.29)
- 『名画の中で働く人々』 中野京子 82(2023.03.24)
- 『生贄探し』 中野信子、ヤマザキマリ 41(2023.02.11)
- 『ミシンと金魚』 永井みみ 38(2023.02.08)
- 『大往生したけりゃ医療とかかわるな 介護編』 中村仁一 45(2023.02.15)
コメント