夜市へ行けば様々なものを買うことが出来ます。普通の世界では買うことが出来ないものまで買うことが出来ます。
でも、夜市はいつ行われるのか分からないし、誰にでも行けるというところではないのです。
第12回日本ホラー小説大賞受賞作のこの作品、怖いだけでない何かを感じます。
人間の欲望には限りががありません。
何かを欲しいと思う人がいれば、それを売ろうとする人が現れるものです。
本当は売っていけないものを、本当は買ってはいけないものを、売買してしまうのです。
ファウストのように悪魔に心を売ってしまったり、百鬼丸の父親のように我が子の体を売ってしまったりするのです。
本当にそこまでするかどうかは別として、そういう事をしたいと思う心が自分の中にもあるのだと気がつくことが怖いのです。
わたしも夜市へ行ってしまったら、とんでもないものを買ってしまうよう気がします。
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» 「夜市」恒川光太郎 [本のある生活]
夜市
ホラー大賞受賞作とあったので、怖いんだろうな・・と思いつつ手にとったのですが、ホラーといっても、ノスタルジックな色合いが濃くて、そんなに怖くはなかったです。異界ものっていうんでしょうか、2編とも異界に迷い込む話です。異界の話って好きなのです。小さ....... [続きを読む]
» 夜市 恒川光太郎 [かみさまの贈りもの~読書日記~]
欲しいものが何でも手に入るという「夜市」。かつて、欲しいものと引き換えに、あるものを差し出してしまったことを悔い、それを取り戻すために、連れの女性とともに再びそこへ出向いた男の物語、表題作「夜市」と、夢とも幻ともつかぬ不思議な世界に迷い込んでしまった少...... [続きを読む]
» 「夜市」恒川光太郎 [本を読む女。改訂版]
夜市発売元: 角川書店価格: ¥ 1,260発売日: 2005/10/26おすすめ度 posted with Socialtunes at 2006/06/05
日本ホラー大賞受賞作にていきなり直木賞候補作となって、
すごいデビューを果たしちゃった恒川光太郎氏。
ホラー大賞なんて、「パラサイトイブ」出てるし「黒い家」出てるし、
朱川湊人が大賞取れてないし、何かすごいメンツだ。そして直木賞候補でしょ。
まあ「容疑者Xの献身」が大本命なときだったから印象薄いけど。
そんなイメージが付... [続きを読む]
» 夜市 恒川光太郎 [つんどくの日々]
<夜市に行けば何でも買える>
高校の同級生裕司に誘われ、いずみは夜市に出かける事に。そこはとても不思議な市場だった。裕司から夜市に来た目的を打ち明けられる。幼い頃、夜市で野球の才能の器を買うために弟を売ったというのだ。
表題作「夜市」このストーリーでぐいぐい物語に引き込まれていきます。幼い頃、遭遇した夜市。夜市は何かを買わなければけして出ることができないのです。
野球の才能を買うことにした裕司は、あろうことか弟を売ってしまうのです。誰からの記憶からも消された弟の記憶は、裕司だけが幼... [続きを読む]
» 夜市 [どくしょ。るーむ。]
著者:恒川 光太郎
出版社:角川ホラー文庫
紹介文:
物悲しい雰囲気が、秋のホラーといった感じ。
表題作『夜市』は、子供の頃、夜市で弟と引き換えに野球の才能を手に入れた兄が、弟を買い戻しに行くという話。
以前この作品だけ読んだのですが、図書館の返却期限で...... [続きを読む]
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Rokoさん、こんばんは♪
ご無沙汰しております。
サイトご移転されたのですね。
とりあえず、活字中毒日記のDRECOM RSSは変更させていただきましたよ。
先日はマイレコへのご投稿ありがとうございました。
多忙につき、かなり放置状態でしたが、近日中に大リニューアルを実施いたします。
この作品良さそうですね。
実は友人から回ってきて3カ月ぐらい積んでます(汗)
薄いからその気になればすぐに読めちゃうのでしょうが・・・
あと、少し宣伝で悪いのですが、ストレス解消を兼ねて駄文ながらオンライン小説を書いています。
京都を舞台とした青春恋愛小説です。
意外とドロドロで面白いという声も聞きます。
またお暇な時に足を運んでいただけたら嬉しく思います。
それではこれからもよろしくお願いします。
投稿: トラキチ | 2006年4月28日 (金) 23:02
トラキチさん☆いらっしゃいませ
マイレコのリニューアル、楽しみにしてますよ。
小説を書いてらっしゃるんですか、是非読ませていただきます。
積読するにはもったいない本です、是非読んで下さいね。
投稿: Roko | 2006年4月29日 (土) 11:49
若さとか、才能とか・・・買ってしまいそうな自分が怖いです。
夜市の怖さって、異形のものとかそういうものよりも、
自分の心のそんな部分を見てしまうことなんだろうなと思いました。
投稿: june | 2006年5月 4日 (木) 23:22
juneさん☆
若さとか、才能とか、わたしも買っちゃいそうです。(^_^;)
そう考えてしまう自分が一番怖いのかなぁ?
投稿: Roko | 2006年5月 5日 (金) 00:20
そうか、「若さ」とか「才能」ですね。
だけど買うための資金がないです。
やっぱり入ったら二度と帰れないかもしれません。近寄らないほうがいいようです。
投稿: なな | 2006年6月 8日 (木) 22:00
ななさん☆安かったら買っちゃう?
怖いけど行ってみたいなぁ。
帰れなくなって、売人になっちゃうかな?
投稿: Roko | 2006年6月 8日 (木) 22:11
こんばんは。Rokoさん。
何回か、トラックバックを試みたのですが、どうもうまくいきません。「厭世フレーバー」が、すんなりいったので直ぐにやったのですが、ダメでした。何でだろう?。
この本には、2作とも驚きました。これが初めての作品なんですかね。直木賞候補作にも選ばれてましたしね。夜市、覗いてみたくなりますね。
投稿: モンガ | 2006年10月 9日 (月) 19:25
モンガさん☆コメントありがとうございます。
トラックバックの調子が悪いことが時々あるので、そのせいかなぁ?
この2つの作品、どちらも凄いですよね。
次回作、いつになるのでしょうか?
投稿: Roko | 2006年10月 9日 (月) 23:40
こんばんは、Rokoさん。
TBが上手くいきませんでした。
日を改めて挑戦してみますね。
夜市に行ったら善悪の基準が狂って、道を誤りそうです。コワイコワイ。
もうひとつの「風の古道」も好きな作品でした。
これからもどうぞよろしく!
投稿: 雪芽 | 2006年12月16日 (土) 01:03
雪芽さん☆はじめまして
夜市って怖いけど魅力ありましたね。
迷い込んだらきっと帰ってこられないだろうなぁ!
トラバがおかしいことが多いんですよ。(-_-;)
また試してみてくださいね。
これからも、どうぞよろしくね。(*^^)v
投稿: Roko | 2006年12月16日 (土) 09:54
Rokoさん こんばんは。
恒川作品って独特な異世界ワールドですよね。
物語の後半は予想を裏切られました。
私は「風の古道」より「夜市」の方が好みかな。
投稿: naru | 2007年11月25日 (日) 20:06
naruさん☆こんばんは
夜市ってやっぱり怖いですねぇ!
だけど大好きです。(#^.^#)
投稿: Roko | 2007年11月25日 (日) 20:46
お勧めいただいた「夜市」やっと読みました。満点評価の傑作でした。naruさん同様私も後半に唸りました。恒川光太郎さんの他の本も探します。
投稿: goldius | 2008年1月30日 (水) 09:23
goldiusさん☆唸っちゃいましたか!
この作品、誰しもが持っている弱いところをズバッと突いてくるようで、怖いけれど目が離せないという感じの作品でした。
新刊「秋の牢獄」が出ていたんですね。
教えていただきありがとうございます。
早く読みたいなぁ~!
投稿: Roko | 2008年1月30日 (水) 22:34
こんにちは。
静かな終わり方に切なさが残りました。
生きていることの哀しみを考えさせられたりもしました。
トラックバックさせていただきました。
投稿: 藍色 | 2008年2月 3日 (日) 17:10
藍色さん☆こんばんは
怖いけど一度見てみたい気もしてしまう「夜市」でした。
生きていくって難しいですね。
投稿: Roko | 2008年2月 3日 (日) 21:08
Rokoさん、おはようございます♪なぜかいつもTBが上手くいきません。。。(涙)
この本すっごい良かったです~なんで今まで読まずにほっておいたのか・・・「風の古道」もよかったけど、私は「夜市」の方が好みだったかな~?
確かに私も夜市に行ったら才能とか買っちゃいそうで怖いです・・・(苦笑)
投稿: 板栗香 | 2008年9月11日 (木) 08:25
板栗香さん☆こんばんは
才能も欲しいけど、若さの方が欲しいと思う今日この頃です。(^^ゞ
迷いこんだら帰って来られないかも?
投稿: Roko | 2008年9月11日 (木) 21:11
こんばんわ。
面白かったですね。
「何か買わないと出られない」と言われたら、
とんでもなく無駄なものを買ってしまうかも(笑)
異界の怖さとともに、人の心の怖さも感じましたね。
投稿: ia. | 2008年10月25日 (土) 22:36
i.a.さん☆こんにちは
>とんでもなく無駄なものを買ってしまうかも
ふふふ、そうかもしれません。(*^_^*)
一番怖いのは自分自身なのかも?
投稿: Roko | 2008年10月26日 (日) 11:22