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『わがタイプライターの物語』 ポール・オースター

わがタイプライターの物語

ポール・オースター
Paul Auster
柴田元幸 訳

新潮社

 たった40ドルで買ったタイプライターだけど、わたしにとってはかけがえのない相棒。
 電動タイプライターにも、ワープロにも目もくれず、ずっと一緒に働いてきた手動のタイプライター。
 まわりからは「まだ使ってるの?」と言われてしまうけど、わたしにとってはこれが最高!

 

 ちゃんとメンテナンスをしているし、インクリボンは買い占めてあるし、一生使うと決めているタイプライター。

 

 タイプライターという機械なんだけど、「わたし」にとっては家族のような存在で、いなくなったら困る相棒になってしまっているんです。
 こういう関係って、なんだか微笑ましくっていいですねぇ。

 

 このタイプライターに惚れ込んじゃった人がもう一人いて、彼が描いた絵がこれまた素晴らしい!

 

 これは間違いなく、大人の為の絵本です。

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