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『わくらば日記』 朱川湊人

わくらば日記
わくらば日記
posted with amazlet on 06.04.12
朱川 湊人
角川書店

 最近、昭和30年代がブームみたいですね。映画「3丁目の夕日」は好評だし、江戸東京たてもの園 で行われている「できゆくタワーの足もとで -昭和30年代のくらし」展も9月まで延長される事になったし。

 文藝春秋5月号 の特集は、ずばり「われらの昭和30年」ですものね。
 昭和30年はちょうど50年前、戦争の傷跡も残っているけれど、高度成長期に入る前ののどかさも残る時代、そして団塊の世代の人たちの子供時代~青春時代でもあったわけですよね。

 この本で描かれているのはちょうどその頃、昭和32年の宇宙船スプートニク号打ち上げ成功、昭和33年の狩野川台風や東京タワー、昭和34年の皇太子ご成婚といった話題が出てきます。

 この頃って、物質的には貧しかったけど、心にとっては明るい時代だったんでしょうね。これまで想像もしなかったようなものが生活の中に徐々に登場して、頑張れば絶対に幸せになれるっていう希望が、みんなの心に溢れていたんだろうなぁって感じが伝わってきます。

 それにしても、たった50年で日本はどうしてこんなに変わっちゃったのでしょうか?

 そんなに変わらなくても良かったのなぁと思える事の方が多い今日この頃。みんなが真面目に頑張りすぎちゃった結果なのでしょうか?

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どくしょ。るーむ

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日本の作家 さ行」カテゴリの記事

コメント

Rokoさん、こんばんは。
人間関係がぎすぎすした今と違って
貧しいけど心が豊か。
同じような犯罪が起きたとしても
そこに心があるように思いました。

ななさん☆こんばんは
ものの豊かさよりも、心の豊かさの方が大事だって事を忘れちゃいけないなぁって思います。
それが人間らしい生き方ですものね。

こんばんは♪
この姉妹の話、すごく好きです。
この時代は人と人が助け合って一生懸命生きているパワーを感じることができますよね。
早く続きが読みたいな~と思っちゃいます!

りーふいさん☆こんばんは
そうですよね、この続きのお話しを是非読みたいです。
お母さんにも、もっと登場して欲しいなぁ!

こんばんわ。
この時代の話って温かくてパワーを感じますよね。
この作品も貧しさの中に希望が感じられて、とても良かったです。
装丁も素敵ですね。
文庫版は装丁が変わっていて、ちょっと残念でした。

ia.さん☆こんばんは
希望があるから貧しさを乗り越えられたのかなぁ?
今の時代に一番欠けているのは、そこなのかもしれないと思いました。

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