『第四次元の小説 』 R・A・ハインライン
博士の愛した数式 以来、ちょっと数学ブームみたいですね。数学関連の本を何冊か読みましたが、数学をネタにした短編集というのはこれが初めてです。
この本に収められている7編の小説はすべて戦前のものだというのですが、どれも時代を感じさせない面白いものばかりでした。特に気に入ったのは「歪んだ家」(ロバート・A ハインライン)と「メビウスという名の地下鉄」(A・J ドイッチュ)です。
「歪んだ家」は、通常三次元である家を四次元で設計してしまうという話なのですが、実際にこんな設計が出来たら土地問題なんて無くなっちゃうよなぁなんて気持になってしまいました。
「メビウスという名の地下鉄」はボストンの地下鉄の話なのですが、現在ある地下鉄のほとんどがこの当時に出来ていたのですね。メビウスの輪のように、裏側につながってしまって行方不明になった地下鉄を探すというストーリーです。この地下鉄には実際に乗ったことがあるので、車体や駅の姿を思い浮かべながら読むことが出来たのも、この話を楽しめた一因かもしれません。
翻訳物は訳者しだいというところがあるのですが、この本の翻訳は三浦朱門さんなので、そんな心配は全くありませんでした。文章力のある方の翻訳は読みやすいのですね。
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