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『ハイコンセプト』 ダニエル・ピンク

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代
ダニエル・ピンク 大前 研一
三笠書房

 現代はとても便利な世の中になりました。エアコンは当たり前になり、家のや会社のそばにはコンビニがあり、ロードショーの映画を見損なっても半年後にはレンタルできます。
 さまざまな技術を開発し、便利な機械を作り、日本は経済力を間違いなく大きくしましたけど、それだけで本当に幸せなのでしょうか?

 日本人は基本的に勤勉です。きちんと働く為に週末に休むという人がわたしの周りにも沢山います。でも、それって本末転倒なんじゃないでしょうか?

 「好きな事をする為に働く」というのが、本来の人間らしい生き方のはずだとわたしは思います。家族を養うとか、仕事に対する責任感の方が重要だという人もいますけど、仕事のストレスで身体を壊してしまったら、それこそ本末転倒です。

 自分の好きな事、生きがいを追求することこそが人間が生きていく動機であるはずです。

 この本の中であげられてる3つのチェックポイントは、自分自身に置き換えて考えてみると面白いと思います。

 1.他の国なら、これをもっと安くやれるだろうか
 2.コンピュータなら、これをもっとうまく、早くやれるだろうか
 3.自分が提供しているものは、この豊かな時代の中でも需要があるだろうか

 忙しくてどうしょうも無いといいながら、その打開策をちっとも考えていない人や会社って多いですよね。
 「その仕事を誰かに割り振ろう」とか、「コンピュータで自動化できないか」とか、「それって本当に必要な仕事なのか」って大事な疑問点だと思うのです。

 会社に限らず、家の中でも、学校でも、どこでも、この疑問点をチェックすると、思わぬ打開策が出てくるはずです。
 昔は手で洗っていた洗濯が、洗濯機の登場によって画期的に楽になったように、考え方一つでコペルニクス的展開が起こり得るんです。

 余分な労力を使わないで済むようになれば、時間の余裕ができるだけでなく、心の余裕ができてきます。
 心に余裕があれば、人生はより楽しくなるじゃありませんか!

 「一生懸命やっているのに報われないなぁ」と思うことがあるなら、是非この本をチェックしてみてください。
 この本で提唱されている「六つの感性」について考えることは、明日の自分への提案だと思います。

 1「機能」だけでなく「デザイン」
 2「議論」よりは「物語」
 3「個別」よりも「全体の調和」
 4「論理」ではなく「共感」
 5「まじめ」だけでなく「遊び心」
 6「モノ」よりも「生きがい」

 「自分に不足していること」「自分の中に隠れている才能」にきっと気づくはずです。

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コメント

心の余裕。
本当に大事だと思います。
私なんぞは余程気をつけていないと
流されっぱなし。

早く早く
もっともっと
頑張れ、頑張れ
・・・・・

余裕で余裕で
そこそこに
顔晴れ、顔晴れ
・・・・・

ですね。


5zoさん☆顔晴れですよ!
昔は毎日家族全員で夕御飯を食べるのが普通だったのに、どうしてこんなに働いてばっかりになっちゃったんでしょう?

忙しいという字は「心を亡くす」と書くんですよね。
心を楽しくしないとね!

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