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『FINE DAYS』 本多孝好

FINE DAYS

本多孝好(ほんだ たかよし)

祥伝社文庫

FINE DAYS
 転校生の気になる女の子。あの子に振られて自殺した男がたくさんいるんだという噂が。

イエスタデイズ
 ガンで入院している父から人を捜して欲しいと頼まれて、父が若い頃暮らしていた場所へ行ってみた青年は、ある女性に出会う。

眠りのための暖かな場所
 大学院生のわたしの妹は9歳の時に死んだ。それと引き替えにわたしは生き残った。

シェード
 いつも気になっていた、アンティークショップのウィンドウに飾られていたランプシェード。今日こそ買おうと思っていたのに、誰かに買われてしまった。 

 わたしが一番好きなのは「シェード」です。アンティークショップの店主から聞かされる物語に、自分の今の状況を重ね合わせる主人公の、心の揺らぎにとても共感できました。どんなに愛し合っていても、お互いが持つ過去、お互いが持つ価値観、そのちょっとしたズレによって悩んだり、苦しんだり。

 そんな悩みこそが大切なことなのだと思うのです。相手のことを深く考えること、相手と自分の関係についていろいろと悩むこと、そういうことを面倒くさがってはいけないと思うのです。

 1人で悩んだり、相手とケンカになったり、いろんなことの積み重ねが愛を深めていくのでしょう。

 本多さんの小説を読んでいると、とっても心が揺れ動きます。

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» 『FINE DAYS』  本多孝好 祥伝社 [みかんのReading Diary♪]
Fine days―恋愛小説 恋愛小説・と最初から書いてあるが、4篇ともサラリとしている。本多さんのいいトコロだ。 4篇とも独特の雰囲気がある、恋愛物に良くあるその人達だけの世界。 「FINE DAYS」では学校にある不思議な噂や事件をドライな目で少年が見つめている。「イエスタデイズ」父の思い出の中に息子が尋ねて行ったり「シェード」では中古家具屋のおばあさんから昔話を延々と聞くのだが、おばあさんの長〜い昔話の世界にドンドン引き込まれていく。「眠りのための暖かな場所」は、暗い過去を引... [続きを読む]

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