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『チョコレートコスモス』 恩田陸

チョコレートコスモス
チョコレートコスモス
posted with amazlet on 06.06.27
恩田 陸
毎日新聞社

 今回のテーマはミステリでもホラーでもなく、演劇!
 後半で描かれるオーデション風景は、もの凄い緊張感を感じました。

 オーデションで使われるストーリーは「欲望という名の電車」。会話の中に出てくる「サンセット大通り」。こういう作品を、恩田さんはきっと大好きなんでしょうね。

 小説を沢山読み、映画も沢山観て、お芝居だって沢山観て、そういう土台の上に恩田さんの作品が出来上がっているのだということを、強く感じました。

 まだお芝居を始めたばかりの飛鳥が、これからどうなっていくのかは未知数で、きっと壁にもぶつかるのだろうけど、何故か期待が膨らみました。

 彼女には、「がんばれ」というんじゃなくて、「好きな方向へ伸びていってね」と思うのでした。

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日本の作家 あ行」カテゴリの記事

コメント

圧倒的な臨場感がありましたね~
観客席に座って、舞台を見ているようでした。
飛鳥のこれからがホントに楽しみです。
まだまだ未知数。
その秘めた才能をどのように開花させてゆくのか、早く続きが読みたくて仕方がありませんね。

エビノートさん☆コメント&トラバありがとうございます
飛鳥がこの先どうなっていくのか?
彼女の魅力を活かせる脚本や舞台はできるのか?
そんなことが気になって、続編を希望しちゃいます。

こんにちは。
本当、この作品は、後半のオーディションの場面の迫力に圧倒されました。本と言うのは、ただの文字の羅列に過ぎないはずなのに、そこから、それぞれの役者がいて、それぞれ異なった存在感の演技を見せている。
そんな様子が生々しく感じられました。

たこやきさん☆こんばんは
「ただの文字の羅列」がこんなにも凄い世界を描き出せるって所が小説のすばらしさですよね!
読者の想像力を膨らませてくれる作家の技に酔いしれることこそ、読書の醍醐味だと思います。

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