『国マニア』 吉田一郎
外国と考えたとき、わたしの頭に浮かぶのはアメリカとかヨーロッパの国ばかり、ワールドカップで南米や中米の知識は多少増えたけど、それ以外の地域についての知識って殆どないんですよ。
そんな中で一番分からないのが中東です。湾岸戦争以降、中東の場所はだいたい分かるようになったけど、1つ1つの国の位置なんて分からないし。
アラブ首長国連邦(UAE)という名前はニュースに良く出てくるけど、最近までその正体を知りませんでした。
United Arab Emirates(UAE)
アブダビ、ドバイ、シャルジャ、アジェマン、ラスアルハイマ、ウンムアルカイワイン、フジャイラの7人の首長に率いられた国の連合体。1971年にイギリスから独立。(本文より抜粋)
これ、見たことありますか?「The Palm」という今年の秋にドバイできる高級リゾートなんです。
海にこんな人工の島を作って、ビーチと別荘を分譲しているるんだそうです。ベッカムやシューマッハもお客様で、既にすべての別荘が売却済なんですって!
ワールドカップでオフィシャル航空会社だったエミレーツ航空もドバイの会社で、日本にも乗り入れているんですよね。
今朝、BSドキュメンタリー「疾走するドバイ~アラブ 石油立国からの脱却~」という番組を見て、ただビックリするばかり。この国は香港やシンガポールのような国を目指しているんだそうです。脱石油を目標にして、交通、観光、そして企業誘致を進めています。去年の段階で、この国の利益のうち石油が占める割合は8%程度だそうです。(少ないでしょ!)
首長(=元首)や首脳の方々が全員英語でインタビューに答えているのには感心してしまいました。首脳陣自ら外国へ行って営業活動をできるって素晴らしいことです。国をどうしていこうかというビジョンがはっきりしているし、行動力もあるし。
大勢集まって不毛な会議をするよりも、決断するのに余計な時間がかからない首長制(=王制)とうところがいいのでしょうね。方向性が正しければ、一番合理的な方法です。イスラムの国だから宗教にも配慮しつつ、でも現代的に折り合いを付けているところが素晴らしいです。
このところ、ドバイという国が気になってしょうがなかったんです。知りたいと思っていると、そういう情報って手に入るものなんだなぁって、今日改めて感じました。セレンディピティって、凄いと思います。
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