『愛がいない部屋』 石田衣良
神楽坂にあるマンション「メゾン・リベルテ」に住む人々が登場する短編集です。こんな所に住めるなんて、かなり恵まれた人達なんだけど、だから幸せかといえば割とそうでもないんですね。
30代半ばで自分の城を持とうと考えている女性。エリートと結婚はしたけれど欲求不満をつのらせている主婦。ニートな息子を持った夫婦。夫を亡くした後の生活を模索する女性。家庭内暴力に怯える主婦。
誰でも多かれ少なかれ悩みを持っているのだけれど、それを隠してしまうのも家だし、それを象徴するのも家。同じ建物に沢山の人間が暮らしているのに、ドアを閉じてしまえばそこにあるのは孤独だけ。「大都会の孤独」という怖さを感じてしまいました。
ここに登場する人物たちに悪人はいません。でも、みんな心の中に闇を持っているんです。家族や恋人といった身近な相手なのに、本心を言うことができないのって何故なんでしょうか?
本当のことを言って嫌われたくないから?どうせ分かってもらえないと思っているから?そんな不満を持っている自分が悪いと考えているからなのか?
そういう気持って、言葉にはしなくても態度に出るものだから、相手には何とはなしに伝わってしまうものなんですよね。それもストレートに伝わるのではなく、曲がった形で伝わってしまいます。一度生まれた誤解は、なかなか解けることはありません。
バベルの塔を建てた人達は神の怒りに触れ、違う言葉を話すようになったという物語がありました。どんなに大勢の人達と隣り合わせに生きていても、コミュニケーションを取れない状態では何もできません。
表題の「愛がいない部屋」の咲さんのような、救世主に出会えることは奇跡なのでしょうか?
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こんにちは。
本のブログ「"やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書!!」管理人ののやぎっちょと申します。
今回ブログにてリンクを紹介文つきで新しく作りましたので、ご確認いただけないかと思いコメントしました。
こちら↓
http://blog.livedoor.jp/bestbooks/archives/50517687.html
もし、不都合、紹介文の変更希望などございましたらご一報いただけると幸いです。
リンクを貼らせていただいた皆様に、この同じ文を送らせていただいています。ぎこちないところはどうぞご容赦ください。
投稿: やぎっちょ | 2006年7月17日 (月) 16:42
やぎっちょさん☆コメント&リンクありがとうございます。
これからも、よろしくお願いします。
投稿: Roko | 2006年7月17日 (月) 23:26