『銃とチョコレート』 乙一
この本を手にとって、まず気がついたのは装幀の素晴らしさです。箱もステキだし、挿絵もいいし。角が丸くなっているページをめくるのって、小学生の時以来かなぁ?
主人公のリンツくん(そういえば、リンツってチョコレートありましたね。)のお父さんは「移民」なので、いろんな所で差別を受けてしまいます。リンツくんも「移民の子」ということでいじめられることがあります。でも彼には仲の良い友達もいるし、暖かい家族もあって、貧乏だけど明るい毎日を暮らしています。
彼が住む国では怪盗ゴディバのニュースが連日話題になっていました。この怪盗を追っている探偵ロイズ氏は、国中の人達のヒーローとなっており、子供たちは一度で良いから彼に会いたいと思っていたのです。
このお話しに登場する人達の名前に、ブラウニー、モロゾフ、ゴンチャロフ、ドゥバイヨル、なんてチョコレートに関連する名前が使われているのも楽しいですね。おまけに、お母さんの名前がメリーですよ!(#^.^#)
子供の頃に読んだ怪人二十面相みたいなワクワク感が楽しかったです。
実はわたし、乙一さん初体験なんです。乙一さんの他の作品も読みたくなりました。
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» 「銃とチョコレート」乙一 [ナナメモ]
銃とチョコレート
乙一
盗んだ後現場に必ず1枚のカードを残す怪盗ゴディバ。それを追う探偵ロイズは子供たちの人気者。ある日、貧しい移民の子リンツは父と買い物に行き、聖書を買ってもらう。その聖書の中に挟まっていたのはゴディバの手がかりになりそうな謎の地図だった。
かつて子どもだったあなたと少年少女のための「ミステリーランド」だそうです。子どもも読むためなのかひらがなが多くて漢字にルビが振ってある。読みにくいです。
楽しい読書でした。設定がどの時代のどの国?ってくらい独特で雰囲... [続きを読む]
» 銃とチョコレート、乙一 [粋な提案]
イラストレーションは平田秀一。かつて子どもだったあなたと少年少女のための講談社ミステリーランドの1冊。
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» <面白い>『銃とチョコレート』 乙一 (講談社) [活字中毒日記!]
銃とチョコレート乙一 / 講談社(2006/05/31)Amazonランキング:位Amazonおすすめ度:Amazonで詳細を見るBooklogでレビューを見る by Booklog
<名探偵明智小五郎のイメージで読めばエライ目にあいます。>
講談社ミステリーランドの作品。
乙一さんの単行本としては3年ぶりとなる。
よく白乙一と黒乙一という言葉が使われているが本作はどちらなんだろう。
やっぱりどちらかと言えば黒乙一寄りかな。
ひと言で言えば謎解きを含んだ冒険活劇といったところか。... [続きを読む]
» 第5回新刊グランプリ! グランプリ発表! [活字中毒日記!]
少し遅くなりましたが、第5回新刊グランプリの最終ランキング発表を致します。
加点前ランキングはこちら
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砂漠
伊坂 幸太郎
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» 銃とチョコレート 〔乙一〕 [まったり読書日記]
銃とチョコレート
≪内容≫
少年リンツの住む国で富豪の家から金貨や宝石が盗まれる事件が多発。
現場に残されているカードに書かれていた“GODIVA”の文字は泥棒の名前として国民に定着した。
その怪盗ゴディバに挑戦する探偵ロイズは子どもたちのヒーローだ。
...... [続きを読む]
» 「銃とチョコレート」乙一 [AOCHAN-Blog]
タイトル:銃とチョコレート
著者 :乙一
出版社 :講談社 MYSTERY LAND
読書期間:2006/09/18 - 2006/09/20
お勧め度:★★★★
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少年リンツの住む国で富豪の家から金貨や宝石が盗まれる事件が多発。現場に残されているカードに書かれていた“GODIVA”の文字は泥棒の名前として国民に定着した。その怪盗ゴディバに挑戦する探偵ロイズは子どもたちのヒーローだ。ある日リンツは、父の形見の聖書の中から古びた手書き... [続きを読む]
» 銃とチョコレート [乙一] [+ ChiekoaLibrary +]
銃とチョコレート乙一 講談社 2006-05-31
有名な名探偵・ロイズにあこがれている少年リンツ。ある日世間を騒がせている怪盗ゴディバの正体を知るための手がかりをつかんだ彼は、ロイズに手紙を書き…。
なかなかに…衝撃的でした。繰り返される暴力と、悪意と、その容赦ない描写。「子供向けなんじゃなかったけ…」と思いつつ、でも、子供向けだからって、何事もキレイにぼかして美しく書くっていうのは必ずしも正解じゃないよなぁと思い、きっとこれでよいのだと思いました。っていうか、読みながら「これは子供がど... [続きを読む]
» 銃とチョコレート(乙一) [のほ本♪]
金持ちの家から、金貨や宝石を盗む怪盗「ゴディバ」。彼は犯行現場にいつも「GOD... [続きを読む]
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Rokoさん、こんばんは。
初乙一さんだったんですね!
ぜひ、ほかの本も読んでください。
そして乙一さんは毎回あとがきがすごく面白いので注目です。
投稿: なな | 2006年10月15日 (日) 01:14
Rokoさん、こんばんは。
乙一さんは「COLLING YOU君にしか聞こえない」がおすすめです(記事あり)。
それと、ぜひ、講談社ミステリーランドのほかの本も読んでみてください(いくつか記事あり、笑)。
投稿: 藍色 | 2006年10月15日 (日) 03:10
ななさん☆あとがきですね!
この本のあとがき、確かに面白かったです!
藍色さん☆オススメありがとうございます。
読みたい本が増えて困っちゃうなぁ。(#^.^#)
投稿: Roko | 2006年10月15日 (日) 10:21
こんにちは!
乙一さんってブラックだけど、面白いですよね。
児童書だけど子供に読ませるのには少々悩みます…
挿絵もちょっと怖かったですよね。
特にお母さんが(笑)
でも結構こういうの好きです。
投稿: bon | 2006年10月15日 (日) 15:19
bonさん☆こんばんは
子供って案外ブラックなのが好きだったりしますからねぇ。
挿絵は確かに怖いけど(^_^;)
自分が子供だったときのことを考えれば、これくらいはアリかなぁなんて思います。
投稿: Roko | 2006年10月15日 (日) 18:21
Rokoさん、こんばんは♪
TB返しさせていただきました。
初乙一さんだったんですか。
意外ですね(笑)
藍色さんのおっしゃっている『きみにしか聞こえない』いいですよ。
以前は切ない話を書くのに長けた作家でもあったのですが、少し変化してきたかなと思います。
ご投票いただきました、第5回新刊グランプリの結果もTBさせていただきました。
『砂漠』がギリギリ逃げ切りました。
伊坂さんの敵は伊坂さんでした(笑)
第6回もよろしくお願いします。
投稿: トラキチ | 2006年10月15日 (日) 20:56
こんばんは!
このシリーズは装丁がほんと素晴らしいですよね。
何冊か持っているんですが、どれも工夫されていて素敵です。
ただ、ちょっと高めなのでなかなか手が出せないのが辛いところです(苦笑)
怪盗vs名探偵という王道の設定に、乙一さんならではのストーリー展開でとっても楽しかったです。
投稿: エビノート | 2006年10月15日 (日) 21:58
トラキチさん☆こんばんは
オススメの『きみにしか聞こえない』など、乙一さんの作品をこれからたくさん読みたいです。
新刊グランプリにも、お邪魔させていただきまーす!
投稿: Roko | 2006年10月15日 (日) 22:43
エビノートさん☆こんばんは
>このシリーズは装丁がほんと素晴らしいですよね。
他の作品もチェックしなくっちゃね!(#^.^#)
投稿: Roko | 2006年10月15日 (日) 23:00
こんばんは。
僕は「夏と花火と私の死体」をオススメしておきます。
初乙一本だったのですが、衝撃を受けました。
投稿: あおちゃん | 2006年10月28日 (土) 23:39
あおちゃん☆こんばんは
オススメは「夏と花火と私の死体」ですね。
是非読んでみます。
投稿: Roko | 2006年10月29日 (日) 18:25
チョコ好きにはたまらないラインナップでした(笑)。最後の一捻りも効いていて、おお!と思いました!
投稿: chiekoa | 2006年11月 3日 (金) 15:36
chiekoaさん☆こんにちは
ホント、チョコづくしでしたね。(#^.^#)
子供向けと言いながら、大人も楽しめてしまう作品でした。
投稿: Roko | 2006年11月 3日 (金) 17:43
ははあ、これが乙一さん初体験だったのですか?
ぼくは「ふつうの人じゃないから…」と思って読み始め、海外児童物のパターン踏襲にすっかり油断した頃、がつ〜んと来ましたね。
これ以上主人公をいじめるなよ、と祈るようにして読みましたよ。
投稿: ディック | 2007年8月 7日 (火) 22:18
ディックさん☆こんばんは
>これ以上主人公をいじめるなよ
確かにそういう感じでした。(^_^;
それにしても、海外児童物のパターンを使うなんて、乙一さんもやるもんです!
投稿: Roko | 2007年8月 7日 (火) 23:46