『ざらざら』 川上弘美
好きな人に自分の思いを伝えるって難しい。気がない人にならスラッと言えるようなことが、気になる人にだと言えなくなってしまう。逆に言わなくていいことまで言ってしまったり、どうして素直になれないんだろう?
自分がある人を好きになっても、相手が自分のことを好きになってくれるとは限らないし。自分の事を好きになってくれた人がいても、その人のことを好きになれるとは限らないし。
片思いの時にはあんなにステキだと思っていたのに、付き合ってみたらただの勘違いだったと気が付いてしまったり。付き合うまでは大したことない人だと思っていたのに、付き合ってみたら、どんどんステキに思えてきたり。
恋する気持、人を好きだと思う気持ち、誰かに憧れる気持、不思議な人に惹かれる気持、いろんな気持がこの短編集には溢れています。そんなことを考えたこともあったなぁ!そういう風に思う人もいるんだ!なんて、自分だったらどうするかなぁって思いながら読み続けました。
どの登場人物も、いろいろ悩みながら生きています。うまくいくことも、いかないこともあるけれど、いろいろあるから人生って面白いのよね!
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» 「ざらざら」川上弘美 [AOCHAN-Blog]
タイトル:ざらざら
著者 :川上弘美
出版社 :マガジンハウス
読書期間:2007/03/06
お勧め度:★★★
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熱愛・不倫・失恋・片思い・男嫌い・処女、そしてくされ縁・友愛・レズビアン。さまざまな女性の揺れ動く心情を独特のタッチで描いた名品揃い。クウネル連載20篇に他誌発表作3篇を加えた、ファン注目の川上ワールド。
久々に「川上弘美」を感じた本。
色々な形の恋愛について、女性の目線から書き綴っています。大きな山谷があるわ... [続きを読む]
恋をする気持ちが溢れてましたよね。ひとつひとつ短いし、恋が前面に出てない話もあるのに、感じるのはどれも恋。辛いことがあっても恋っていいなぁって改めて思いました。この頃そういう気持ち、忘れてたんで。
投稿: june | 2007年2月 7日 (水) 23:14
juneさん☆忘れちゃダメですよ~!
恋する気持ちって、相手が人でなくても(モチロン素敵な人なら、それが一番だけど)いいんだからぁ!
いつもドキドキ、ワクワクしていたいですよねぇ!
投稿: Roko | 2007年2月 8日 (木) 00:12
おはようございます。Rokoさん。
川上さんの作品はいつ読んでもステキですよね。
恋するドギトキが伝わってきて、私も恋したくなりました(笑)
投稿: ゆう | 2007年2月19日 (月) 09:13
ゆうさん☆こんばんは
恋したくなってるだけじゃダメですよ!
もっと恋をしましょう!!(*^_^*)
投稿: Roko | 2007年2月19日 (月) 21:54