『地球が天国になる話』 斎藤一人
温室デイズ を読んでから、いじめということが気になっていました。そんなわたしに、この本は一つの答を与えてくれました。
劣等感の克服が人の修行(本文より抜粋)
劣等感って誰でも持っているんです。「わたしって頭悪いし」「ブスだし」「要領悪いし」なんてね。でもね、そうやって気が付いている劣等感なんて大したことないんです。問題は、自分が気が付いていない劣等感なんです。気が付かないうちに自分に染みついてしまっている劣等感が、周りの人に迷惑をかけているんです。
そんな劣等感について、一人さんが分かりやすく語りかけてきます。「あなたの為にやってあげているのよ」なんていうのは、劣等感の成せる技なのだと教えてくれます。それは「単なる自己満足なんだと」、それは「大きなお世話なのだと」分からずに押しつける事が、周りの人に嫌な気持をまき散らしてしまうんです。
あんなにいい子だったのに、どうして急にグレちゃったの?なんて人は言うけれど、実はそうじゃないんだそうです。それまでは無理していい子のフリをしていたんです。だって親が怖いから。でも、いい子のフリをするのに疲れちゃって「やってられないよ」という本音が出ているだけなんです。
つまり悪いのはその子じゃなくて、無理をさせていた親だったり、友達だったりするんです。グレちゃう子はまだいい方です。少なくとも元気に生きているんだから。「やってられないよ」が積み重なって「ウツ」になってしまったり、生きているのが嫌になって自殺してしまったりするんですから。劣等感というのは、とても怖いものなんです。
「いじめ」をするような人は、間違いなく劣等感を持っています。劣等感のはけ口として誰かをいじめてしまうんですね。だから「いじめ」をする人は加害者であると同時に、被害者でもあるというところが実に悲しいです。
今まで不安で一杯だった胸の内を解放しようとしても、そこにポッカリと穴が空いてしまった状態になってしまったら、何かで埋めたくなってしまいます。すると長く親しんだ劣等感で空間を埋めてしまうことになりやすいのだそうです。
それは不満の気持であったり、妬みの気持であったり、怒りであったりするのです。
それを人にぶつけてしまったり、自分自身を傷付けたり、食べ物や酒を過剰摂取したり、買い物に走ったり。
あなたも、何か思い当たることがありませんか?
心の穴は「天国言葉」で埋めてください。
「ついてる。うれしい。楽しい。感謝しています。幸せ。ありがとう。許します。」
誰かに向かって言う必要はありません。自分に言ってあげてください。「わたしはついてる」「わたしは幸せ」「ありがとう」それだけでいいんです。
自分に嫌なことをする人がいたら、「劣等感があって可哀想な人だな」と思えばいいんです。
そんなこと難しいって?
大丈夫です!
この本を読んで下さい。そして、この本には一人さんの言葉を収録したCDが付いてますから、何度も聞いてくださいね。聞いているうちに、そう思えてきます。最初はそう思えなくても、100回聞けば大丈夫ですって!
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